実はイランでも日本と同じように占いが流行ってるって知ってますか?ハーフェズさんはイランで超有名な詩人です。そのメッセージカード集を使って悩める子羊を解決にいざなったり、ステキなメッセージを心に留めて1日を過ごしたりするわけです。
オンラインで日本にいる私たちもちょこっと体験できます。HISでやってみたので体験レビューをまとめました。
チベットの僧侶とZoomで占える!こんなチャンスは今だけ
HISハーフェズ詩集オンライン占いレビュー
(画像:HISより)
・ツアー時間:15分
・値段:3,364円(2021年8月現在)
・ツアー催行日:日・金催行(申し込み後に時間は選べます)
・内容:鑑定+日本語通訳
・詳細はこちら(HISに飛びます):https://www.his-j.com/oe/detail/T33/?area=O8&country=IRN&city=THR&product=THR002
おススメポイント:
–イランという国や文化について興味が沸く
–イラン美人に占ってもらえる
ハーフェズさん誰?ゲーテにも愛される理由はこれだ
(詩集カードで見つけた本人像。渋おじさん…ちょっと美化されてます)
こちらただのおじさんではなく、「ハーフェズ」=コーラン(イスラム教の)を暗記した人をそう呼びます。幼少の頃に父親を亡くし、働きながら勉強した苦労人です。さらに信仰心が厚く、言葉の選び方も上手くてあのドイツの詩人・ゲーテが感銘受けちゃうくらいです。
ハーフェズの詩の解釈は読む人によっても色んな捉え方ができ、物事の本質を捉えたものも多くイスラム界ではかなり愛される存在なりました。一家の棚に1つ、コーランとハーフェズの詩集は欠かせない必須アイテムです。
さらにイランの子ども達は小さい頃から塾に通ってこの詩を覚え、大人になる時にはばっちり暗記してるそうです。日本でいう「雨ニモマケズ~」みたいなやつでしょうか?違う点は大人になって覚えてる人は少ないことかな…私は全部忘れました。
イランの冬至の一大イベント!ハーフェズ詩集占いとは?
(実際のハーフェズ詩集カード。表面の絵がどれもキレイ)
冬至は日本でもよく知られるように、一年のうち一番昼が短く夜が一番長くなる日ですね。
この日を境に少しずつ昼が長くなって季節が春に向かうので、寒い冬が終わる最後の夜として大切に思う国は多く、その過ごし方も違います。
<日本の冬至の過ごし方> 冬至と言ったらカボチャ・柚子
・栄養豊富なカボチャを食べる(色合いも太陽の明るい色に似てる)
・柚子湯に浸かって体を温める
・「ん」がつく食べ物を食べて運気を上げる(れんこん、にんじん、きんかんなど)
<イランの冬至の過ごし方> 冬至と言ったらスイカ
・7種類のナッツ(スイカの種、ひよこ豆、アーモンド・ピスタチオなど)や果物(スイカ・ザクロ・ブドウなど)を食べる
・食事の後に年長者の家に行って、祖父や祖母の思い出話に耳を傾ける
・家族で大詩人・ハーフェズの詩集占いをする
イランの冬至では、みんなでハーフェズの占いするのが定番みたいですね。さて、どうやって占ってるんでしょうか?
現代イランでは、ハーフェズ詩集を使った書物占いが盛んである。この占いは、ハーフェズ詩集を手に取り、適当なところでページを繰る手を止めて、そのページに書かれている対句から隠された意味を読み取ろうとするものである。
イランの民間では、冬至の夜(シャッベ・ヤルダー)の過ごし方としてとても人気のあるのがこのハーフェズ占いである。民間伝承によると、冬至の夜は最低3回、この占いをしないとハーフェズが怒ると言われている。
引用:wikipedia「ハーフェズ」より
方法はいたって簡単、詩集をパラパラ~と流して「ここだ!」と思うページでストップするだけです。日本のおみくじみたいなもんでしょうか。
イランの観光地では、文鳥がランダムにその日の詩集を選んでくれる姿も見かけます。ハーフェズの詩は愛がテーマになっている内容が多いからか、文鳥が愛の鳥として知られているからかもしれません。
いずれにせよ、小さいくちばしで詩集をツンツンしながら選ぶ姿が可愛すぎて、それ見たさに行くリピーターも多いみたいです。
HISのオンライン・ハーフェズ占い参加の流れ
(カードの裏面はハーフェズの詩集がペルシャ語と英語で書いてある)
<参加~鑑定まで> 鑑定時間:15分
・ツアー申込後、Zoomのリンクが送られてくる
・当日、リンクにアクセスし鑑定スタート
・HISスタッフによるハーフェズ占いについて解説
・自分が叶えたいお願い事を心に念じる
・イラン美人がハーフェズの詩集本をパラパラし出すので、ピンと来たところでストップをかける
・そのページの解説・翻訳
・質疑応答後、終了
感想
ツアー内容自体は、500以上ある詩集から好きなページで止めてもらい、その解釈を教えてもらうだけのシンプルなものです。
日本語でのハーフェズの詩集カードはあまり出回ってないので、どんな内容が書かれているかは訳してもらわないと分かりません。そういう意味では新しい体験が出来て面白いのですが、15分3000円ちょいの値段はちょっと高いかなぁ…。
読んでもらった詩集の内容がデータやカードで自宅に届くとかなら嬉しいですね。それより、詩集をパラパラめくってくれるイラン女性が綺麗すぎました。笑 「えぇ~めっちゃ綺麗な人いる…」と見とれてる間に15分あっという間に経ってしまいます。
しかし、今まであまりイランの文化に触れたことなかったので、「どんな国なんだろう?」と興味を持ちました!
都内で唯一のイラン食品専門店!可愛い文鳥に会える
(店長・ハサンの愛する文鳥が2羽店内で放し飼い)
せっかくイランに興味が出てきたので、翌日早速イラン食品店に行ってみることにしました。その名も「ダルビッシュ・ショップ」です。店長のハサンは日本語が上手で、ハーフェズさんにそっくりです!
名前 | DARVISH SHOP(ダルビッシュ・ショップ) |
公式HP | http://darvishshop.com/ |
住所 | 東京都中央区小伝馬町18-4上野ビル1階 |
都内で唯一のイラン食品店のようで、新聞や雑誌の切り抜きが店内にたくさん貼ってあります。探してみるとネットに載ってました。
小伝馬町の「ダルビッシュ」の文鳥が行方不明-貼り紙で情報提供求める
鳥が逃げてニュースになったんだ…とにかく、この可愛い文鳥たちは人懐こく、ハサンの肩にちょこんと座ったり、お客さんでも指を伸ばせば乗ってきてくれます。癒される…この子達を一目見るだけでも行く価値ありです。
イランの大粒デーツは世界一!美味しすぎて箱買い必須
美容効果の高い栄養成分を含み、クレオパトラも愛したと言われるデーツ(なつめやし)ですが、ダルビッシュ・ショップでついに最高のものを見つけてしまいました。
今まで食べたデーツはちょっと乾燥していて、「何かパサパサしてる…」と思いながら食べていました。しかし、ここで売ってるデーツはみずみずしくてかなーり肉厚です。売れた柿のような食感でものすごく甘い!砂糖とかはついてません。自然な甘さでジャムみたいでした。
間違いなく人生で食べた中で一番おいしいデーツでした。40~50粒入って500円です。安くない?市販だとこの半分以下の粒数で1000円前後するのもありますよね。食べ終わったらまた箱買いしにいくことを心に誓いました。
他にもレーズンやナッツ系も1kgくらい入ってて700円くらいだったかな?嬉しすぎます。
イラン帰国者が探し回るお茶請け菓子「ギャズ」が手に入る
東京の銘菓と言えば「ひよこ」(個人の好みです)が、イランの銘菓といえば「ギャズ」が名乗りを上げます。
ポケモンに出てきそうな雰囲気の名前してますね…その正体はピスタチオを練り込んだヌガーです。さらに中にはイランの国家のバラにちなんでローズウォータ―も練り込まれていて、一口かじるとほんのり鼻に抜けるバラの香り…というやんごとないお菓子です。
このまま単品で食べるとかなり口の中が甘くなるので、ちょっと濃い目のコーヒーと合わせるのが良いのではないでしょうか。不思議なことに、イランから帰国してきた日本人が国内でも手に入る店はないか探し回る現象が起きるそうです。
このダルビッシュ・ショップなら取り揃えてありますよ(ちょっと割高ですが)お試しあれ。
まとめ
ハサンもハーフェズの詩集を持っているので、聞けば出して見せてくれるし、1枚引かせてくれます。ダルビッシュ・ショップに行けば気軽にハーフェズ占いが出来ちゃうんですよね…イランの気分になったら行ってみてください。HISのオンライン体験も面白いです。