動物園じゃ中々会えないような野生動物について知る体験は、子どもも大人になってからでもワクワクします…よね?(個人的にはそう思ってます)
Youtubeでも旅行会社のオンラインツアーでも何でもいいです。在宅の時間が多い今、これまであまり知らなかったことを学べるチャンスを活かして、コロナ明けに行きたい旅行先の下見をしておくも良いかもしれません。
ボランティアでベトナムのフォー300食配ってきた
オンライン版スタディツアー!海外のかわいい野生動物
【スリランカ】ジャングルで保護されたゾウ100頭の孤児院/ピンナワラ
(Youtube:Pinnawala Elephant Orphanageより)
●場所:
スリランカ/サバラガムワ(Sabaragamuwa)州/ケーガッラ(Kegalle)県/ピンナワラ
●サイト(英語):象の孤児院(Pinnawala Elephants Orphanage)
●目的:
ジャングルで親を亡くしたり、はぐれてしまった子ゾウ、怪我をして動けなくなってしまったゾウを保護するため、スリランカ政府が設立
●見どころ:
・1日2回ゾウ達が列をなして歩き、近くの河原で水浴びする様子を見学
・子ゾウのミルクやり見学
●コロナ禍での開園状況:2021年より営業再開、外国人観光客向けも受入開始
仏教の国・スリランカと象の歴史は海より深い
国の約70%が仏教徒のスリランカでは、象は神聖な生き物として大切に扱われてきた動物です。その理由はお釈迦さまが生まれる時に、白い象に乗って母親のお腹に命を宿したという超有名な話から来ています。
さらに仏教の次に多いのがヒンドゥー教で、こちらはインドで一番多い宗教ですね。そしてここでも象の顔をした神さま(ガネーシャ)が金運の神として縁起がいいので大人気。どちらの宗教にも関わるめっちゃ重要な動物なので、野生の象殺しは最も重い罪に問われるというスリランカ。
しかし、象の生息地であるジャングルに人間の手が入ることによって、行き場を無くし食料を求めて農作物を食べ尽くすなど荒ぶる象達が現れます。畑を守るために、年間数百頭以上もやむを得ず殺されたり、廃棄されたプラスチックを食べてしまい死亡する象も増えているのも問題になっています。
ピンナワラで47年受け継がれる象の保護
そういうことで、現在も野生の象と人間の共生をめぐり、象無しでは語れないスリランカなのです。
私が訪れた時は、地元の子ども達が遠足で先生に連れられてピンナワラに来ていました。都内の小学校の遠足で上野動物園行く感覚でしょうか、楽しそうにみんなで象の水浴びを見学している姿を見て…前日泊まった宿でシャワー中に水が出なくなった私の怒りが消えていくのでした。象とパンダって、そこにいるだけで子どもがテンション上がる不思議な生き物です。
ピンナワラの象の孤児院はスリランカの子どもたちにとって、自分たちが生まれた国が大切にしている動物のことを知ることができる場所にもなっています。
ちなみに、この象達のうんこ落とし物は再利用され、紙に姿を変えて近くのお土産屋さんで販売されています。購入した観光客は100%匂いをクンクンするそうですが、製造過程で元の匂いはほぼ消えています。笑
本当かどうか検証したい方は、いつかピンナワラへ足を運んでみてくださいね。
HISで体験できるピンナラワのオンラインツアー【LIVE】象たちの水浴び/子象のミルクやり見学(現在団体申込みのみ) 2,922円
上記の他に一人でも申し込めるツアーもあります(LIVEではなく動画視聴しながら解説)。実際に参加したのですが、個人的にちょっと微妙だったので自信を持って紹介できず…ここには載せません。
人数が集まればLIVEツアーに参加できるので、催行スケジュールをチェックしてみてください。
【マレーシア】絶滅危惧種!森の人・オランウータンに会う/ボルネオ
●場所:マレーシア/サラワク(Sarawak)州/クチン(Kuching)
●サイト(英語):セメンゴ・ワイルドライフ・リハビリセンター(Semenggoh Wildlife Rehabilitation Centre)
●目的:
サラワク州森林管理局が運営し、人間に違法で飼育されていたり、親とはぐれてしまったオランウータンを保護する施設。自然に近い環境で過ごし、野生で再び生きていけるようになるまでをサポートする。
●見どころ:
・1日2回のエサやり見学
・世界で2ヶ国しか生息していない生のオランウータンが見れる
●コロナ禍での開園状況:国内観光客のみ
2ヶ国のみ!マレーシアとインドネシアの熱帯ジャングルで暮らす
熱帯アジアで暮らすオランウータンは、現在は世界中でマレーシア(ボルネオ/カリマンタン島)とインドネシア(スマトラ島)のみに生息しています。
イメージとしては大人しい性格で、のんびり木の上で長い手足を器用に使って果物を食べている感じでしょうか。子どももお目目ぱっちり、親オランウータンにぴったりくっついている様子をメディアではよく見かけますね。
そんな彼らも絶滅危惧種に指定され、生態が危機的な状況になっています。その原因は森林火災、プランテーション開発、ペットとしての飼育放棄など…
日本に住んでいる私たちからはあまり身近ではないですが、少しオランウータンたちの状況を知る機会になるのではないでしょうか。
このリハビリセンターでは、ピンナワラと同じく野生に戻れないオランウータンを保護している施設です。
オランウータンは人間とDNAが90%同じ!?ライブツアーの見どころ
(モデル風…コスメ系雑誌の1ページ。もしかして分かっててやってる?)
今回ツアー中に体験した内容
・ワイルドライフ・リハビリセンター内からオランウータンの餌付け生中継
・経験豊富な現地ガイドによる説明・フォローアップ
(オランウータンの生態、子どもの育て方、環境問題、現地の人の声など)
・おまけ:オランウータンクイズ
オランウータンの過ごしやすいような環境を整えるため、リハビリセンター自体が草木が生い茂るジャングルのようになっています。マイナスイオンがバンバン出てそうで、散歩したら気持ちいいかも。
この日はちょうど餌付けタイムに1頭のオランウータンが木から降りてきて、果物をモリモリ食べてる様子を見せてもらいました。思ったより手が…かなり長くてびっくりしました。背中のかゆい所まで手が届きそう。
ガイドさんも慣れてるので、説明が分かりやすいです。オランウータンは6年に1頭しか子どもを産まず、自立できるまでつきっきりで育てるそう…人間より計画的だったりして?だから繁殖しにくく、数がどんどん減ってるんですね。
さらに、2024年からインドネシアの首都がカリマンタン島(ボルネオ島)に移ります。人がどんどん増えたら、また森も減ってしまうでしょうし、地元からはオランウータンの生態系にも影響が出ると心配の声が上がっているそうです。
直接現地の声が聞けるのはライブツアーならではですね。コロナの状況も色々質問しちゃいました。
HISで体験できるオランウータンのオンラインツアー【LIVE】ボルネオ島のオランウータンに会いに行こう 3,674 円
ボルネオもう1つの名所・キナバル山ならコロナ後でも登りやすい
【インド】まつ毛バサバサ!一生分のラクダが見れるお祭り/プシュカル
(問題:この一枚の写真の中にラクダは何匹映っているでしょうか?)
ゲシュタルト崩壊を起こしそうなラクダの海。実は写真の右奥にうっすら映っている丘にもびっしりラクダたちが待機しています。
●場所:インド/ラジャスタン(Rajasthan)州/アジメール(Ajmer)県/プシュカル(Pushkar)
●サイト(英語): Pushkar Fai(Pushkar Mela) 2022
●見どころ:
・砂漠を越えて2万頭以上のラクダが集められ、開催されるラクダマーケット
・インドの伝統文化、踊りやイベントなど7日~9日間続くお祭り騒ぎ
・ラクダのオシャレ度を競うビューティコンテスト
●コロナ禍での開催状況:2022年11月1日~9日開催予定
数千年前から砂漠地帯が多いインドを支えたラクダたち
知れば知るほど、砂漠で生きていくために進化したラクダの体には驚きです。
数日間水を飲まなくても問題なし、灼熱の太陽は背中のコブに蓄えている脂肪で遮断、全身の4割の水分が失われても生命維持可能、足の蹄は砂の上を歩きやすいクッション状、そして極め付けは砂埃を防ぐための長いまつ毛を持っています。
こればっかりは、人間の女子は一生懸命薬塗って育てたり、ツケマ付けたりして実物より長く見せたいわけですから…うらやましいですね。
そんな乾燥地帯に最適な体を持つラクダは、砂漠を越えられる唯一の動物としてシルクロードや西アフリカ・地中海の交易にも貢献しました。
ラジャスタン州はパキスタン国境までインド最大のタール砂漠が広がってますから、ラクダが遊牧民の生活を支えていたんでしょう。すごいよ、ラクダ。しかも可愛いし。
応募者募集中!毎年恒例・ラクダ美人コンテスト
ラクダをお持ちのそこのあなた!エントリーしてみてはいかがでしょうか。ラクダコンテストは注目のイベントでたくさんの人が集まりますし、参加者もかなり力を入れています。
お土産やさんや食べ物の屋台もたくさん、遊園地みたいなエリアでは観覧車が想像の2倍の速さで回っています。カラフルな民族衣装でダンスパフォーマンスもあれば、夜はプシュカル湖のライトアップ…もう回り切れないくらいイベントが多く賑やかなお祭りなんです。
この時期に開催される理由もあります。ヒンドゥー教の暦で、巡礼者が満月の夜にプシュカル湖で沐浴をすれば罪が洗い流され、幸せをもたらすと言われています。それがちょうど11月頃になるため、毎年1回秋にお祭りとして知られるようになりました。
イベント目白押し!プシュカル・フェアのプログラム紹介
・あなたの推しの一頭は?ラクダレース
・今が買い時!家畜マーケット(ラクダ、馬、ヤギ、牛、羊)
・日陰ほぼなし!灼熱のハーフマラソン
・プシュカルを一望できる気球ツアー
・プシュカル出身、有名サンドアーティストの実演製作
・ラジャスタン製、ジュエリーマーケット…etc
ここでしか会えない!腰が低いサンドアーティストとラクダ祭り
【トルコ】猫の聖地でひたすら猫を追いかける/イスタンブール
続く