ワーケーションという言葉も聞き慣れてきた2023年ですが、週末にちょこっとのどかな地方で過ごしたい人も多いはず。そんな方に朗報です。すごい旅人求人サイトのSAGOJO(サゴジョー)では宿泊費を無料で提供してくれるサービス:TENJIKUが存在するんです。
実際にTENJIKUを体験して大満喫したので、シェアします。
国内13拠点!TENJIKUで選べる無料滞在先の一覧
TENJIKUとは?1日数時間のミッションで地域と繋がる
(画像出典:TENJIKU公式HP)
TENJIKUとは地域の課題を解決する “ミッション” を通じて、地域の人たちとより深く関わることができる旅体験サービスで、なんとその宿泊費は無料です。
提供する時間は2時間~4時間で、残りは観光したり自分の仕事をしたり自由に使うことができます。
<国内拠点一覧>
・浅虫温泉(青森県)ː温泉街の情緒あふれる古民家で活動する
・吉野(奈良県)ː日本国内有数の桜の名所で地域の人々と関わる
・小鹿野(埼玉県)ː家族で滞在OK!都会から2時間の自然で街づくり
・白峰(石川県)ː築100年以上の古民家が集まる重要伝統的建造物群保存地区で歴史を体感
・那智勝浦(和歌山県)ː足湯もあるマグロ漁港まで徒歩5分!山と海に恵まれた土地で暮らす
・黒保根(群馬県)ːレア体験!大自然の中にある温泉施設でお手伝い
・美馬(徳島県)ːオシャレ滞在!泊まれる印刷工場で全国から集まる旅人と出会う
・前原-糸島-(福岡県)ː売上日本一を誇る朝市までアクセス◎!自分のスキルを活かす
・香取(千葉)ː関東有数のコメどころの古民家で魅力をPR
・京丹後(京都)ː世界第2位のピザ屋も?自転車10分で絶景ビーチで楽しみながら活動
・日光(栃木県)ː一度は行きたい徳川家ゆかりの地で歴史を感じ、地元の人たちと繋がる
・種子島(鹿児島)ː島暮らしを大満喫!元気な島民と一緒に町おこしでスキルアップも
・富士吉田(山梨県)ː富士山の絶景を目の前にワーケーション体験
と、こんなにどこもかしこも魅力ある場所ばかりです。かなり迷いましたが…世界遺産・熊野古道も近くて行ってみたいという観光客魂に背中を押され「日本一のマグロランチが堪能できる那智勝浦(和歌山)」に決めました。(食欲にも後押しされています)
①各拠点のページから応募申し込み後の流れ
滞在してみたい拠点を選んだら、一番下にある応募申し込みボタンから参加表明をします。各拠点に付き1日に受け入れが可能な人数は限られます。お友達やカップルで行く場合など、よく確認してからが良さそうですね。
<応募後の流れ>① TENJIKU運営チームより自動メッセージが届きます。②日程を地域側と調整します。※10日ほどかかります。 <SAGOJO → 地域>③ご利用の可否をご連絡します。ご利用いただける場合はこの時点で日程確定となります。④事前動画確認<SAGOJO & 地域 & 旅人>⑤【当日】旅へ出発! TENJIKUへ滞在しながらサゴジョブを実施<旅人>※SAGOJOからのご連絡は、すべてSAGOJOのチャット機能にてお送りいたします。参照ːSagojoHPより
※注意!<応募参加条件>プロフィール入力率80%
何を隠そう、ここから先はSAGOJOのアカウントを作成・プロフィールを埋めていないと応募ができません。アカウント持っていないそこのアナタも、おじいさんも社長さんも、ここで諦めずにサクっと作ってしまいましょう。
②TENJIKU説明動画を確認
<動画内容>
・コロナ禍での滞在についての注意事項
・現地でのミッション(作業内容)について
・滞在先の詳細、連絡先共有
・現地集合時間、必要な持ち物
・SNS投稿時のルール共有
・現地までのアクセス方法 etc.
SAGOJOのチャットを通して、今後の流れについて事前動画を参考にして確認します。Web上では想像がつきにくい内容や、心配なことは直接質問して解決しましょう!(気になったらチャットでも聞けます)
現地での作業内容は、基本的には自分がお手伝いできることで貢献します。滞在先の掃除、地域イベントのお手伝い、歌を披露する、得意なスキルを子どもに教える、など旅人によって活かせる内容は様々。私の場合は、【滞在先のお掃除+館内掲示物の翻訳】になりました。
私が参加した時は2023年の12月で、年末にかけてまた少しずつコロナの感染者が増えかけている時でした。滞在日まで温度をエクセルで記録する「健康チェックシート」の提出も必要(1日1秒で終わる)でした。今後も状況は日々変わるので、案内人に確認してみてください。
③当日現地入り!思い切り楽しもう
あとは現地に到着する時間を案内人に伝えて、当日を迎えるだけ!交通費は自費・自己手配になるので、滞在開始日に間に合うように早めに足を確保しましょう。
地方になるとwi-fiを使えるエリアも限られますので、事前にクラウドWi-Fiを用意すると活動の幅や自分の作業もはかどります。
【実働記録】生マグロの町!和歌山・那智勝浦2泊3日のスケジュール
<1日目>作業時間0時間
事前に申告していた到着時間、集合場所で現地の案内人と待ち合わせ
17:00 集合(滞在予定のゲストハウス受付前)
17:30 チェックイン、館内説明
<2日目> 作業時間4時間
9ː00~12:00 ゲストハウス清掃 ★作業
チェックアウト済の部屋を掃除
12:00~17:00 自由時間、観光
17:00~19:00 翻訳作業 ★作業
19:00~自由時間、観光
<3日目>
チェックアウト(10時)、観光・帰宅
旅人の作業時間は現地で案内人と決めます。1日2時間×2日で4時間。まとめて2日分を1日で片付け、残りの時間は観光に充てる人が多いと聞いて私も一瞬でそっちにしました。1日2時間ずつ作業して、自由時間を分散する方法もあります。
自由時間は、ランチに行ったり観光したり、ご自身の他の仕事をこなしたり好きに使えます。ご自身の滞在先での過ごし方や作業内容によって、案内人と相談してみてください。
アクセス最高・駅前から徒歩15秒!? 那智勝浦の滞在先はこんなところ
・名前ːWhy Kumano Hostel&Cafe Bar Wakayama
・所在地ː〒649-5335 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地5-1-3
・アクセスːJR紀伊勝浦駅から徒歩15秒
・宿泊人数ː12名~14名(個室あり)
・1泊費用ː3000円~(TENJIKU利用の場合は無料)
熊野古道の木をイメージして作られていて、木の温もりが感じられるドミトリールームです。TENJIKUの旅人も通常の宿泊客と同じくここで滞在させてもらえます。スペースも広めで、中に色々荷物が置けますよ。
清掃の時間は、過去にTENJIKUを利用した旅人カップルが来ていて一緒に手伝ってくれました。ありがたや。この日掃除したのは5部屋です。よし、(大してやってないけど)働いた後は昼ご飯が美味いぞ!
ワンコインで絶品まぐろランチ!街中で新鮮なマグロが食べ放題
(ギチギチに詰まってる…直売所で買える捕れたてのマグロ)
行くまであまり知らなかったのでお恥ずかしいですが、ここ那智勝浦は一度も冷凍していない新鮮な「生まぐろ」水揚げ高が日本一です。国内有数のまぐろ漁港が徒歩数分先にある、ということは…まぐろ三昧!
駅前にあるレストランでも新鮮なまぐろランチがいただけます。が、一緒にお掃除に入った旅人カップルに教えてもらったのは、午前中に売り切れてしまうというマグロ直売所がコスパ抜群とのこと。
写真は300gくらいパツパツに入っていて500円でした。(!)こんな美味しそうなものを見てしまったら、その辺でご飯を買ってきてコレを…こうします。
白米にワサビと醤油(全部ゲストハウスのもの)をかけて、自家製生まぐろ丼ランチの完成。いただきます…絶品すぎて悶絶。あまりの美味しさに30秒ほど声が出てきませんでした。身も柔らかくて海の香り…つい数時間前に上がってきたマグロですよ。
ありがたき海の恵み。この時食堂には私しかいなかったので、感動のあまり少し踊りました。
他にも地元の人が通う直売所が数点存在し、一度食べたら病みつきになるマグロのカツ(これも安い)やネギトロ1パック200円というコスパの暴力も見受けられました。ぜひ、自由時間には那智勝浦の市内を散歩してみてください。
早起きした者勝ち!マグロの競りと無料足湯スポットで疲れを癒す
都内にある魚市場だと時間も限られている上に見学者も多いので、まぐろの競りもゆっくり見れないこともあります(個人談)が、ここなら見学し放題。
もちろん一般人が立ち入れるエリアは限られていますが、新鮮なマグロがどんどん売れていく様子とテキパキと動く魚市場のみなさんの働きぶりが好きなだけ見れます。自販機で温かい飲み物を買って、40分程見学させてもらいました。
しかし、やはり海の近くってのはすこぶる寒い。魚市場でマグロの競りも朝7時、しっかり見たい人は早起き必須。そんな朝活派の人には嬉しい足湯コーナーがあります。
実はこちらも天然温泉。平成18年から「漁船を見ながら入れる足湯」として毎日営業中です。(無料)漁港付近に2ヶ所設置されていて、競りが始まる前や市場で朝ご飯を食べた後などゆっくり足を温めながら癒されるスポットです。朝も6時~やってるので、ここから見える朝日は最高です。
TENJIKU自由時間に世界遺産・熊野古道まで足を延ばせる
嬉しいことに、TENJIKU那智勝浦の拠点から熊野古道へバスで20分くらいです。熊野古道への入り口は複数存在しますが、美しい石畳が有名な大門坂~那智の滝ルート(所要時間40分程)は比較的初心者が登りやすく人気です。
私はちょうど、昼と夜の作業時間の合間の自由時間を使って行って来ちゃいました。奥深い山奥、美味しい空気、荒んだ都会の心を癒すにはピッタリのパワースポットで英気を養います。
TENJIKUをチェックアウトした後に、電車で熊野本宮大社もご参拝。ちょうどこの時期はサッカーワールドカップがめちゃ盛り上がった時期で、日本がクロアチアと接戦を繰り広げた後でした。
ご存じの通りJFA財団法人日本サッカー協会のマークは八咫烏(ヤタガラス)です。日本代表のユニフォームにも、足が3本のカラスが描かれていますね。
このカラス像がサッカーボールを持っている理由は、日本にサッカーを広めた人物が和歌山県出身ということ、日本神話に由来した八咫烏のようにゴールにボールを導くよう願いを込めて作られたからと言われています。
日本代表ユニフォーム柄のかわいいお守りも発見!サッカーファンはたまらないんじゃないんだろうか。衝動買いしました。
まとめ
TENJIKUの滞在が終わってからは、チャットを通して現地での感想や体験をフォームに記入して送ります。1拠点でこれだけ色々楽しめるので、他の拠点も気になりますね。
コロナで中々旅行に行けず良いきっかけになりました。みなさんも自身のスキルを活かしつつ、日本の素敵な地域を発見する旅を楽しんでください!