コロナで旅行に行けない今となっては、他の国行って騙されることもありませんが、マスク無しで自由に色んな場所に出かけて騙されながら旅してた方が刺激だったかもしれないな…と思い書きました。
ぼったくられ体験①~⑥
⑦横目でチラッ…外国人もれなくお値段3倍屋台
観光客が買いにくると、容赦なく商品を観光地価格で提供する。
デリーの宿に泊まっていて、おやつを食べに近くの屋台へ行った話。お腹が空いたので、コロッケパン(カレー味)を売っている屋台へ向かった。特に値段表などは書いていない、人力車みたいな移動式の屋台だった。
既にインド人のおじさん達が何人か並んでいて、商品を受け取っている。パンは沢山作って積み上げられていて、番が来たらお金を渡すだけ。手元を見ると、みんな10ルピーを渡している。
「なるほど、一つ10ルピーね」とクシャクシャの10ルピー(15円)を用意して自分の番を待っていた。ついに私の番が来て、お金を受け取るおじさんの目の前に立った。
チラッ 「10..30ルピー(45円)」
あれ!?値段が3倍になってる…おじさんは私が外国人なのを確認してから、ちょっと多く取ろうとしていた。日本と比べたら物価は破格だが、明らかに観光客価格で取られるのはいい気がしない。
さっき10ルピーで売ってたのに!と言ってみても30ルピーから下がらなかった。しぶしぶその日は30ルピーを渡してコロッケパンを買った。
翌日、宿で仲良くなったインド人と一緒に同じ屋台でコロッケパンを買うことになった。私達の番になり、おじさんの前に立って注文。
チラッ 私の顔を見てから
チラッ 隣にいるインド人を確認。「10ルピー」
おー!いとも簡単に地元価格に戻った。これはインド人と結婚してインドに住んでいる日本人の女性からも聞いていた。移り住んで最初の頃は一人で買い物をすると、外国人価格が発動してしまうので、旦那を一緒に連れて顔を売り、 「自分は現地人と知り合いだからぼったくろうったってそうはいかないよ」と釘をさしていたそう。
お金を渡すと、一緒に来てくれたインド人はおじさんにヒンディー語で何やら色々言っていた。後で聞くと「たった数十円の話だけど、観光客から多く取るのが当たり前になったらダメ。インドに来る観光客が減って悪いイメージがつくからと言った」何てイイやつ。
しかし、今日、明日の家族の生活を賄うのにも必死な人が、そんなこと考える余裕は無いよねとか色々考えさせられましたが、こちらも時間とお金をかけて来ているので、例え15円でもお金の重みは同じ。きちんと値段は交渉しようと思いました。コロッケパンはめっちゃ美味しかった。
⑧すっとぼけ金額ごまかしドライバー
乗る前にきちんと金額を確認したにも関わらず、精算時にはそれ以上の金額をしれっと請求する。
UberやOLAという配車アプリが増えてきて、ぼったくられずに目的地に到着するのでインドもかなり旅行しやすくなった。しかし、まだ田舎の方に行くとオートリキシャや自転車タクシーしか交通手段が無い場所だってある。
そうなると観光客は毎回値段を交渉して乗らないといけないので大変疲れる。私がインドで揉めた大体の理由はこのドライバーとのお金のやり取りだった。
南インドの田舎の方へ旅をしていた時の話。10時間程電車に乗って駅に到着し、予約した宿までUberを使おうと思ったら「対象外のエリア」のため使えないという。気温は40℃近いし、灼熱の中大荷物持って歩くのはちょっと…仕方ない、オートリキシャを拾おう。
そして最初に止まってくれたおじさんと値段交渉開始。その頃インド2か月目、相場は事前に口頭で確かめるべし、という知識がついた。
私「30ルピー?」
ド「No, 100ルピー。」
外国人価格発動。全然OKじゃない、その値段では乗れない。
私「100ルピーは高すぎる。30ルピーじゃないと乗らない!」
インドに来て自分の性格が大分強気になってきているのが分かった。相手も生活がかかっている。取れるところは取りたいドライバーと引かない日本人。
私「30ルピー!」
ド「60ルピー!」
私「30ルピー!」
ド「40ルピー!チーププライス!」
私「No, no, 30ルピー!」
もう次のオートリキシャを待つから、乗らないよ。というジェスチャーをすると、「OK…」と言ってエンジンをかけて去っていった。
と思いきや、1m先で停車。何かと思って見ていたら、30秒後にバックでゆっくり戻って来た。ニヤリと笑って「OK、マダム、30ルピー、カム!」30ルピーで乗せてくれるらしい。インド人のこういう所がお茶目で憎めないな~とこの時は思っていた。
そして宿に到着し、約束の30ルピーを渡そうとすると、おじさんが受け取らない。するとこう言った。
ド「30ダラー!(30ドル)」
私「…は!?」
ド「No ルピー、ダラー!」
何とアメリカドルで払えと言ってきた。30ルピーなんて言ってないとすっとぼけている。もうこういうのは相手にしない。30ルピー渡してさっさと降りてきてしまった。
疲れた…インドでこの値段交渉をするだけで半年くらい老けた気がする。
⑨助けてあげましたお金ちょうだいおじさん
頼んでもないのに勝手にターゲットの手伝いを始め、チップを請求する。
①荷物持ってあげるおじさん
宿からオートリキシャに乗ろうと思って、荷物を持って外に出るとどこからともなく白髭・ビーサンのインド人がやってきた。あまりにさりげないので宿のスタッフかと思った。出口からほんの1mの距離だが、私の荷物を颯爽とかっさらっていき、オートリキシャのバックシートに載せ、満面の笑みでこちらを振り向きチップを請求。
②道案内してあげるおじさん
街中で迷っていると、「ハロー!どこ行きたいんだ?」と声をかけてきた小柄なおじさん。行きたい場所を伝えると「こっちだ!」と教えてくれて、そこまでは大変ありがたいのだけれど、これで終わらないのがインド。
「もうあそこは行った?」
「おいしい店紹介してあげる!」
「サリーは持ってる?知り合いがお店やってるけど来る?」
怒涛のように聞いてもいない情報のオプションが付いてくる。早く目的地に行きたいので、オファーを全て断り別れようとすると、「僕のおかげでここにこれたから良かったでしょ?」と右手の親指と人差し指をスリスリ。チップちょうだいのサイン。頼んでないけど…迷うたびにこんなのはやってられない。
それでも、たまに本当にただの良い人も現れる。旅が進んで、ちょこちょこぼったくられたりしていると、だんだんインド人不信になってくる。「いつお金を請求されるんだろう…」「このインド人の言うことは本当か…?」と常に疑ってしまうようになっていた。
しかし、「目的地について良かったね!インド楽しんでね!バイバイ!」みたいな助けてくれた上に去り際までイイやつに会うと、「イイやつだった…疑ってごめん」と心の中で反省することになる。
そして身に付いた謎スキル「あやしいインド人とそうじゃないインド人を察知する能力」かなりこれで危険を回避できた(気がする)
⑩ハロー、ジャパニーズ!子連れメヘンディおばさん
メヘンディとはヒンディー語で「ヘナで肌を染める」という意味で、邪悪なものから身を守る力や、幸運を呼ぶ力があると信じられている。フレンドリーなフリしてメヘンディを勝手にターゲットの腕や手に書き始め、子どもをだしにチップを請求する。
私がマーケットで買い物をしていた時の話。
歩いていると、「ジャパニーズ!ハロー!」と後ろから声をかけてきた女性がいた。振り向くと、少し汚れたサリーを身に着けていたけど、笑顔が素敵なインド人女性だった。女性だったので気が緩み、挨拶を返した。すると「ウェルカム、インディア」と握手を求められた。
握手系のあやしい人はバラナシで学んだはずなのに、すっかり忘れて右手を出してしまった。出した右手をガッと掴まれ、「メヘンディしてあげる!グッドカルマ!」と反対の手に隠し持っていたメヘンディのペーストを取り出し、私の右腕に勝手に描き始めた。
こちらも手を引っ込める間も無く、「どうせならこのままやってもらおう」とされるがままになっていた。そして5分程描き続け、その後4000ルピーを請求された(相場は200~500ルピーくらい)
私「頼んでないし、勝手にやり始めたんだからそんなに払わないよ!」
女「何で!?グッドカルマなのに!」
そしてどこからともなく子どもが現れた。
女「この子の食べるものがないの」
出た…物乞いにお金を払うことに関しては、色んな意見がある。私は子どもを出してこられると断りきれない。相手もそういう手口だと思っていても、目の前にすると「日本円にすれば数百円だし…」と思ってあげてしまいそうになる。
しかし、裕福でない暮らしをしているインドの人達が物乞いの人達にお金をあげているのを見ると、「自分が納得した状況ならあげよう』と思うようになった。今回は、勝手にやってもらったメヘンディが結構気に入ったデザインだったので、一緒に屋台に行って食べ物を買ってあげた。
ちなみにメヘンディを露店などで描いてもらう時には、事前に描く範囲を言っておく必要がある。されるがままに自由に描かれてしまうと後の祭り、範囲が広ければ広い程高額な料金を請求してきたりする。お気をつけて。
⑪日本語ベラベラ!うち来る?トモダチ詐欺
日本人専門で、巧みに駆使して日本人観光客を信用させ、自宅に呼んで移動費やホームステイ代を高額請求する。
コルカタの宿で会った日本人男性の話。
ある日街を歩いていたら、インド人に声をかけられた。
そしてインドの11月は結婚式シーズンで、
しかし、
⑫行く必要ないのにグルグル…時間稼ぎ遠回りドライバー
ターゲットに土地勘がないのを良いことに、目的地の到着予定時間より多めに車(またはトゥクトゥク)を走らせ、倍の金額を請求する。
インドだけではなく、東南アジアでもエジプトでもよくある話。
あれ!?
私「
ド「ノープロブレム!」
おい!
地図見てたよね…?そのまま4車線くらいの大通りに出てしまい、
私「ねー戻ってよ〜」
ド「
結局かなり大回りしたので予定より10分かかり、画面の料金は倍になっていた。そこでまた金額で揉めたが、
インドぼったくり体験談③