何が食べたいか分からない人にも読んでも欲しい、CNN読者35000人が選んだ世界のおいしいものランキングです。とりあえず片っ端からコンプリートしていきましょう!
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人生で一度は食べたい!世界のグルメベスト10位
10位 Massaman curry(マッサマンカレー/タイ)
日本人もタイカレーの美味しさに気付き始め、缶詰のカレーや無印良品からも続々とカレーシリーズが出てますね。スパイシーですが、甘みを感じる食べやすさが人気で控えめに言ってめっちゃうまい。
マッサマン=「イスラム教の」という意味で、具材には豚肉を使わず鶏肉を使っているのが特徴です。
その歴史は諸説ありですがタイ南部を訪れたアラブ人の貿易商人が起源とも言われています。その頃タイで即位したのはラーマ2世というグルメでポエマーの王様で、いくつか料理の詩が残されています。
それではラーマ2世で「マッサマンカレーの詩」、どうぞ。
マッサマンカレーは私の愛する人からのもの
強い香りを漂わす
その香りを嗅いだすべての男性は
彼女とそのカレーを夢見ずにはいられない
ラーマ2世
今や日本でも人気のマッサマンカレー、気軽に松屋でも楽しめます。
松屋HP: https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/news_lp/210202.html
9位 Peking duck(北京ダック/中国)
旅行もあまりしたことなかった頃の私は、高級中華料理=フカヒレ、北京ダックだと疑いもしませんでした。何かのアニメでも出てきてたし。
同じイメージを持っている人がどれだけいるかは分かりませんが、北京ダックが中華料理ブームに一役買ってるのは間違いないと思います。
アヒル肉をオーブンでカリっと焼き上げ、甘しょっぱく味付けて、キュウリやネギと一緒に表面の皮の食感を楽しみながら頂く贅沢な1品で、皮が主役の料理なんて庶民には贅沢過ぎて手も出ないわけです。
遡ること15世紀初期、明朝が都を北京に移すと同時にローストダックの調理技術も北京に伝わりました。当時宮廷料理として重宝されていたようですね。
栄養豊富
ビタミンA、ビタミンB2、コラーゲン、カリウム、カルシウム、鉄分
効果
多価不飽和脂肪酸(良質な脂肪)を多く含み、血中のコレステロール上昇を防ぐ、ビタミンや鉄分が鶏肉の2.5倍含まれていて、不足しがちな栄養素を補える
参考サイト:https://www.olive-hitomawashi.com/column/2019/03/post-4442.html(オリーブオイルをひとまわし)
というわけで、比較的健康的な食べ物だというのが分かったのは良いですが、家庭で作る場合は「材料:アヒル」となるため難しいです。鶏もも肉で代用して作るレシピが多いみたいです。
また北京ダックに関しては「何で皮だけ?」「皮以外はどうするの?」と庶民の疑問がYahoo!知恵袋にもスレッドが乱立しており、思わず読み込んでしまいます。
広東式が皮だけ食べるみたいですね。気になる方はこちらからどうぞ。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1241577192?__ysp=5YyX5Lqs44OA44OD44KvIOearuOBoOOBkSDkvZXjgac%3D(北京ダックを皮だけ食べる理由は何でしょうか?)
8位 Ramen(ラーメン/日本)
今や各国のラーメン好きを次々と虜にして、進化を遂げる日本のラーメンは他国の追随を許しません。
私にもイタリア人の友人がいますが、あまりに日本のラーメンが好きすぎて来日中90日間毎日ラーメンを食べ続け、ラーメンのことは日本人より詳しく語れるくらい夢中になっていたので「ラーメン野郎」というニックネームを授けたら泣いて喜んでました。
ちなみに全国のラーメニストはその知識とラーメン愛を試すべく「ラーメン検定」に挑戦できます。なんと名誉会長は林家木久蔵師匠。初級は無料で受けられますのでいかがでしょうか。
7位 Dim sum(点心/香港)
香港に行くと、あちこちでひっくり返るようなおいしい点心が格安で食べられるので最高なのですが、その歴史を辿ってみると点心という飲茶文化が広がったのは香港・広東省式が原点のようです。
中国は広いので、北京風点心・四川風点心・維楊風点心など地域によって特徴があるみたいですが、広東式はその数1千種類もの点心を作り上げたとか。すごすぎ中国。
昔、居酒屋のキッチンでバイトしてた時、先輩が中国人の女性でめちゃくちゃ気が荒かったけど、手が早くて盛り付けセンスも抜群だったのを思い出しました。怒らせると包丁向けて脅してくるのでトラウマになるくらい怖かったのですが、やっぱり手先は器用でした。
画像:点心アート認定講座(https://salone-ze.or.jp/jsa/16860/)
ここからは日本人のアレンジ力の見せ所で、点心に可愛さを加えた点心アートなんてものもできちゃいました。可愛いけどキャラ弁に匹敵するくらいの手間です…。
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6位 Som tam(ソム・タム/タイ)
日本のタイ料理屋でもよくメニューに並ぶこの料理は、タイ中央部で食べられている青パパイヤサラダのソムタムです。ナンプラーにライムの酸味、ピリッときいた唐辛子、暑くて食欲が減退する夏にもぴったりです。
元々はラオスとタイの東北(イサーン)地方のパパイヤサラダが、変化しながらタイを南下していったという説が有効です。
「ソム」はタイ東北部(イサーン地方)の方言=「すっぱい」、「タム」=「叩く」という意味です。タイでは「クロック」というすり鉢のような用具を使って叩きながら作ることからそんな名前が付いたようです。
シャキシャキとした食感が楽しめるこのサラダ、タイの給食にも出てきます。昔、バンコクの小学校に日本料理レッスンをしたことがあるのですが、辛みが全く足りなかったようで、追加でソムタムが副菜として提供されました。みんなそっちの方がおいしそうに食べてたなぁ。当たり前だけどさ…悲
東京って何でもあるので、目黒にソムタム専門点なるものがオープンしてるみたいですね。ずいぶんピンポイントですが、行ってみたいです。
ソムタムカフェ:http://somtumcaffe.com/
参考サイト:https://ossantabi.tgwa.jp/2019/12/04/kuro-191204/(絶品ローカルタイ料理⑥ ソムタム)
5位 Pad thai(パッタイ/タイ)
数ある辛いタイ料理の中でも、救世主的存在のこの一品。パッタイは米粉の麺に野菜や肉などの具材を入れてサッと炒めたタイ風焼きそばです。
甘めの味付けでモチモチの食感にナッツの香ばしい香りとライムでさっぱり食べられるし、何より辛くないので最高です。
今やタイの屋台では常連メニューとなったパッタイをここまで広めたのはタイの立憲革命を主導した軍人プレーク・ピブーンソンクラームです。
彼は今までの塩分が多く栄養バランスに偏りがある食事をやめさせ、パッタイを広めることで炭水化物、肉類、野菜、卵、ナッツなどバランスのよい食事をとらせることでタイ人の健康促進を促したのです。
農家にはパッタイの材料となる野菜の栽培を進め、バンコクの路上でパッタイを販売させるために移動式の調理台車の利用にも一役買って出たことでタイ名物の移動屋台の始まりになったそうです。へー!
Youtube:世界の屋台から
参考サイト:https://reki.hatenablog.com/entry/210308-Padthai-History
4位 Tom yam goong(トム・ヤム・クン/タイ)
はるか昔から、東南アジア地域の貿易の拠点として、北から南からさまざまなモノが行き来していたタイでは、モノの交流に合わせ食べ物や調味料、食べ方もさまざまな国のものが流入しました。北部では隣国の中国やミャンマーの影響を受け、東部ではベトナムの、南部ではマレーシアの影響が見られます。またインドやアラブとの交易が盛んになるとそれらの地域のスパイスが流入し、ポルトガルがアジアで勢力を強めていた時にはポルトガル料理にも刺激されています。
タイ料理が世界各国で受け入れられているのは、そんな柔軟で懐深い味わいのおかげかもしれません。引用:https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/TH/2014/07/thai-cooking.html(JTB:タイの歴史や特徴をする)
世界のおいしい食べ物10位4つはタイ料理がランクインなんてタイは最強ですね。さすがみんな大好き微笑みの国。
そしてトムヤムクンなんて世界三大スープの一つである超有名料理。100年以上の歴史を持つタイ料理です。もともとは、タイ中央部の川や運河沿いの川エビが豊富にとれる地域の料理から始まったそうです。
パクチーやレモングラス、バイマックルー(こぶみかんの葉)など、さまざまなハーブやスパイスを使用して作られたスープは「酸味と辛味と甘味」を兼ね備えた「すっぱ辛い」コクのあるスープです。
実は2種類あるトムヤムスープ
トムヤムクンナムコン:ナムプリックパオ(チリオイル)とココナッツミルクを使っているので赤く濁っていて濃厚
トムヤムクンナムサイ:ナムプリックパオ(チリオイル)とココナッツミルクを使っていない透き通ったクリアーなトムヤムスープ
今年4月にはタイ政府はトムヤムクンを無形文化遺産として推薦したそうです。応援します!
参考サイト:https://thailand-navi.com/introduce/tom-yam-kung(タイ料理・トムヤムクン)
3位 Sushi(寿司/日本)
私が海外旅行から帰って「日本人で良かった」と思う瞬間は、お寿司を食べた時です。1皿100円~からでも十分新鮮でおいしいお寿司が味わえますね。
今や世界の人気食、SUSHIはランキングでもTOP3にランクインしました。寿司愛が止められない方はすし検定でその情熱を確かめることができます。
寿司と言えばいつもちびまるこちゃんの話を思い出します。ちびまるこちゃん界でも神回と言われてるエピソードです。
あらすじ
年金の力を使って友蔵に「好きなものを買ってやる」と言われ、まるこは全力でワガママを言うことに。
可愛い孫からねだられたのは、年金でカバーできるか怪しい金額の回らない寿司屋…スーパー金持ち・花輪君の御用達の店だった。
友蔵の運命やいかに!?
まじで面白いです。下記リンクから読めるサイトを見つけましたのでどうぞ…。
【神回】ちびまる子ちゃんの寿司屋の回が面白過ぎる件:https://chomanga.org/archives/69950.html
すし検公式HP::https://sushi-all-japan.com/index_b2_1.html
2位 Nasi goreng(ナシ・ゴレン/インドネシア)
インドネシアに行くまで、「インドネシア=バリ島=頭に花を付けて、ココナッツに穴開けてストローで飲んで、ナシゴレン食べる」という偏ったイメージを持っていた私です。
インドネシア語で「ナシ=ご飯」、ゴレン=「炒める」「揚げる」という意味で、ナシゴレンの起源は、中国のチャーハンだと言われています。
中国とインドネシアの交易は10世紀頃まで遡ります。
東南アジアではスパイスが豊富でチャーハンをいろいろとアレンジして、ナシゴレンが生まれたそうです。中国系の人々が貿易商人としてインドネシアに住み着き、料理の得意な彼等は現地の料理も変えていったとか。中国すげー。
ナシゴレンの種類はいくつもあり、香辛料の豊富な現地では、これを様々な形に改良し色々なナシゴレンができたようです。
1位 Rendang(ルンダン/インドネシア)
栄えある第1位はインドネシアのルンダンでした!おー!で、これ何?ランキングでベスト1になるくらいの料理なのに見たことありません。
そして見た目もあまり華やかではないこの食べ物…これは牛肉をココナッツミルクとたっぷりのスパイスでじっくり煮込んだ、伝統的なインドネシアの高級料理です。インドネシアの友達もゴリ押ししてくるくらい人気です。
10種類以上の香辛料を加え、古代より香辛料貿易で栄えたインドネシアだからこそ、スパイスの伝統で生まれた料理みたいですね。
発祥はスマトラ州のパダンですが、現在ではインドネシア全土で親しまれています。とは言うものの、見慣れなさ過ぎてどういう風に作るのか知りたいのでYoutubeを引っ張ってきました。
Youtube:日本ルンダンジャカルタ支部より
このランキングがリリースされてから、ルンダンの食レポするYoutuberも増えているようです。作ってみようかな。
日本ルンダン協会:http://www.rendang.jp/
まとめ
どの料理も色んな国の歴史や文化が混ざっていて、もっと色々勉強しようと思ったテーマでした。めちゃくちゃ時間かかりましたが…とりあえず大体の料理がインドと中国の影響が大きくてさすがです。まだ海外旅行は難しいですが、それまでは工夫して楽しみましょう。