世界の料理・ひとり旅

【35000人が厳選!】人生で一度は食べたい世界のグルメベスト50

食事に興味ない人にとっては、1日3食も食べるなんて拷問のごとき仕打ちですが、ニュースサイトCNNの”Travel”カテゴリ「世界の美味しいものランキングベスト50」を発表しています。方法はFacebookなどのSNSでアンケートを取ったようです。

【人生で一度は食べたい】旅に出る前に!世界のグルメベスト10位何が食べたいか分からない人にも読んでも欲しい、CNN読者35000人が選んだ世界のおいしいものランキングをまとめました。みなさんは各料理...

この記事では私が食べたことのない食べ物は、調べて役に立ちそうな情報をまとめています。実際に行ったり食べたものがあれば、その時の写真や体験談を合わせてご紹介します。

人生で一度は食べたい世界のグルメベスト50

50位 Goi Cuon(ゴイ・クォン/生春巻き/ベトナム)

「ゴイ・クォン」と呼ぶ生春巻きは、レタス・大葉・香草(パクチーなど)・ブン(米麺)・豚肉・エビ・ゆで卵などをもちもちのライスペーパーでくるんだスナックです。ソースはピーナッツやナンプラーが効いたピリッとした味付けで食べます。

旅行者からはベトナム料理と言えばこれ!みたいなところがありますが、あまりベトナムのお店では生春巻き見なかったような気がします。揚げ春巻きの方が手に入れやすかったベトナム人によると、日本でいう手巻き寿司みたいな感じで日常で食べる物ではないそうです。

でも私たち外国人は好きですよね。だっておいしいし。と思ったら、ホーチミン在住の日本人はベトナムの生春巻きは香草が強すぎるので、日本で食べる生春巻きがおいしいという話でした。日本って現地のものに手を加えて再出荷するのが上手ですよね。

49位 Lechon(レチョン/豚の丸焼き/フィリピン)

レチョンとは、豚の丸焼きを想像してもらえれば間違いありません。作り方は子豚の内臓を取り出した後、お腹にスパイスや香草を詰めて丸ごと一匹じっくりと炭火で焼き上げれば完成です。

レチョン1匹の値段は、普通サイズで5000ペソ(約12,000円)ほど。国民平均月給が約2万ペソ(約4万円)のフィリピンにおいて、レチョンは決して安い買い物ではありません。
参考記事:留学を知る「フィリピン料理「レチョン」を楽しく食べる入門ガイド」

豚を丸ごとゆっくり炭火で焼き上げる姿は、人によってはショッキングなので取り分け済の画像を使いました。

スペインの植民地時代とアメリカの統治時代によって影響を受けたフィリピンのごちそう・レチョンは誕生日や、クリスマスなど特別な日に食べられます。特にセブ島のレチョンが史上最強で、パリパリした皮と脂っぽくなく、しっとりジューシーな肉厚がたまらなく病みつきになる料理です。

滴る油は溜めて再利用、肉はどの部位も大人気、取り除いた内臓はスープ料理に、骨は細かく砕いて一つも無駄なく食べ尽くすという多岐に渡る活用法もあり、豚冥利に尽きると言えます。

言うて焼き豚です。おいしくないワケがない。日本人としてはご飯のお供に最高の一品。

材料

・豚:1頭(20 kg)
・レモングラス:10-20本
・ローリエ:15枚
・にんにく:1kg
・玉ねぎ:1kg
・塩コショウ:2-3カップ

つや出し用
・練乳(無糖) 適量

伝統的なレチョンの作り方

1. 内臓を取り除いた豚の中身をお湯でよく洗う。
2. 塩コショウを外側と内側の両面によくすり込む。
3. 豚の口から竹の棒を差し込む。
4. レモングラスとネギを一緒にたたき、ローリエ、ニンニク、タマネギと混ぜて、詰め物を用意する。豚に詰めたら、そのお腹をタコ糸で縫い合わせる。
5. 皮を色付きのパリパリにするには、練乳をしっかりかける。
6. 火を起こし、肉が柔らかくなるまで炭火で4、5時間ローストする。定期的に残った練乳を上からかけてツヤを出す。
7.焼きあがったレチョンを食べやすいように取り分けるか、テーブルに丸ごと持っていって完成。

参考記事:tasteatlas”Lechon”

48位 Parma ham(パルマハム/イタリア)

スペインのハモン・セラーノ、中国の金華ハムに続いて世界三大ハムのパルマハム。居てくれるだけでいい、もうその存在だけで価値のあるハムです。

日本では「しょっぱいハムでしょ」とタカをくくってあまり食べた事なかったのですが、イタリアで生ハムが入ったサンドイッチを食べておいしさにひっくり返りそうになりました。

巷にはパルマハム協会が存在し、公式HPでは世界11ヶ国・316人のパルマハムスペシャリストが登録されています。日本を探してみると3店舗登録がありました。おつまみのレシピもオシャレで真似したくなります。何より画像がきれいでHP自体がおいしそうです。

参考:パルマハム協会HP:http://parmaham.org/

47位 Fettucini alfredo(フィットチーネ・アルフレッド/イタリア)

CNNはアメリカのニュースチャンネルなので、もちろんこのアンケートにはアメリカ人の割合が多い。それは一目瞭然、フィットチーネ・アルフレッドはアメリカにファンが多いからです。

名前の由来はローマのレストランのオーナー・アルフレッドさんが妊娠中つわりに苦しむ妻にチーズとバターの量を増やして出したら元気が出たからお店で出すようになったとか。そのパスタを食べた旅行中のアメリカのハリウッドスターが気に入って広めたようです。

過去にイタリア人の友達から、「パスタにケチャップを和える日本式ナポリタンとバター・チーズ爆弾のアメリカ式フィットチーネ・アルフレッドは邪道だから理解できない」というメッセージを長文でもらったことがあります。

カルボナーラみたいでおいしそうですけどね。日本で言う「カリフォルニアロールは寿司とは認めない」みたいな感覚でしょうか。 

46位 Maple syrup(メープルシロップ/カナダ)

メープルシロップはもっと上位に入っても良いのでは?と思うくらい素晴らしい大地の恵みをたっぷり吸い上げた天然甘味料です。

不足しがちなカルシウムやマグネシウムが含まれて栄養価も高く、低カロリーで低糖質、料理にもデザートにも使えるくらい万能で私も大好きです。どれくらい好きかと言うと、カナダのケベックまで行ってメープルシロップを樹液から採りにいくくらい好きです。

透明な樹液から黄金色に煮詰めるまでのプロセスには、長ーい時間と手間ががかかりますが、口に入れた瞬間の幸福感は何度でも味わいたくなります。そしてこのメープルシロップ生産で長年ケベックの地位を支えてきたのが、生産者組合の「ケベック・メープル製品生産者協会です。

そこのHPにスペアリブからシチュー、サラダやスープなどメープルシロップを最大限に活用して、巨匠たちが編み出した一番おいしく食べられるレシピが沢山載ってるので、ぜひ一度のぞいてみてください。

メープル協会HP:https://maplefromcanada.jp/

メープルシロップ好きなら一度は行かなきゃ死ねないお祭り

【カナダ・エルマイラ】ギネス登録世界最大メープルシロップ祭りカナダと言えばメープルシロップ、メープルシロップと言えばカナダ。頭にはすぐ浮かびますが、本当にメープルシロップの作り方まで知ってる人はど...

45位 Roti prata(ロティ・プラタ/シンガポール)

このインド系のパンの種類が色々あり過ぎて、ロティだかチャパティだかナーンだかパラタだか最初はわけが分かりませんでした。ロティはヒンディー語で(bread)パンを意味し、パラタ=flat(平ら)というそうです。

私もよく分からなかったので調べてみたら、一発で違いが分かる見取り図を公開されているYogeekさんのサイトを発見。画像をお貸しいただけたのでご紹介します。

画像引用:Yogeekさん”【インドナンの種類】ドーサやチャパティ、ロティなどの違いとは?材料・作り方の特徴を図で紹介!”

でも北インドは全粒粉で水をこねて発酵無しで焼いたチャパティ、南インドはお米が多いので…何故シンガポールでパラタ?と思ったのですが、インドからマレー半島にインド系の移民が持っていき、シンガポール版パラタとして人気が出たようです。

カレーはもちろん卵と一緒に焼いたり、バナナやジャム、チョコレートなどバリエーションも豊富で、何かインドで見たパラタよりもちょっとオシャレ感があります。ギーという油を練り込んで生地をパイみたいにするので、生地はパリッと中はモチモチ、時空を超えたサクサク感として呼び声の高いロティ・プラタなのでした。

参考記事:Pouch「東南アジアの隠れた名物料理! シンガポール版クロワッサン「ロティ・プラタ」を食べに有名店へ行ってみた」 / Singapore Infopedia”Roti Prata”

44位 Laksa(ラクサ/シンガポール)

ラクサってマレーシア発祥ですがシンガポールでもよく食べられています。ココナッツミルクをベースとしたスパイシーなスープに、米麺を絡めて食べるのがおいしい食べ方です。

あれ?マレーシアに行った時はスープの色が違う…と思ったら、色んな種類があるんですね。サラワクラクサ、ニョニャラクサ、アッサムラクサなどご当地で取れる食材を活かした料理です。日本のご当地ラーメンみたいな感じでしょうか。

シンガポールにはどうやってやってきたのでしょうか?これは、マレー半島に移り住んだ中国系の人と結婚したマレー系の人(ニョニャ)が持ち込んで広まったようです。さすが文化が混じり合う国。

日本でも実は結構人気で、過去にオシャレスーパー「成城石井」のお惣菜部門でシンガポールラクサが1位を取ったり、日清のカップヌードル「シンガポール風ラクサ」が隠れ人気フレーバーになっています。ぜひ試してみてください。

参考記事:All About “シンガポールのラクサ”/ Macaroni”世界一のインスタント麺。カルディ「ラクサラーメン」で本場の味を体験”

43位 Fajitas(ファヒータ/メキシコ)

インドの小麦粉を使った主食の種類同じで、メキシコ系料理の名前もちょっとトリッキーです。基本は材料が似ていて、あとはトルティーヤに包まれてるか包まれてないか、辛いのかチーズが乗ってるのかなどトッピングや見た目の違のような気がします。

これはネットで検索すると日本語でも英語でも質問が多く、「タコスかブリトーと同じか?」とか「ファヒータとブリトーの違いは?」多くの人が「???」となっているのが分かります。私もよく分かっていませんが、ある程度調べてみました。

ファヒータ…メインは熱々の肉、包まれていない

牛肉、鶏肉、玉ねぎやピーマンなどグリルし、別々に並べられることが多い。自分でトルティーヤに巻いて食べる。

ブリトー…大きめサイズ、持ち歩き用、包まれている

大きめのトルティーヤに牛肉、鶏肉、煮豆、米、サルサソース、野菜を巻いて完全に片側を包んだもの。

タコス…小さめサイズ、挟まれている

炒めた具材を小さなトルティーヤではさんだもの。肉はひき肉が多い。小さいので複数で出されることが多く、1つだとタコ、複数だとタコス。

ということでいいのでしょうか?分かりやすいイラストもあります。味は…肉と野菜を包んで食べるんだからおいしいに決まってます。

参考記事:Difference Between.com “Difference Between Fajitas and Burritos”

42位 Hamburger(ハンバーガー/ドイツ)

すっかりアメリカの国民食になったハンバーガーですが、実は発祥はドイツです。ソーセージの聖地で、何年も経験を積んだ職人が作る牛肉もパンも絶品です。さらに定番の付け合わせのポテトだってドイツの主食。

街中では自分で具材を選べる自家製ハンバーガーを売ってる店も多く、ドイツは世界一美味しいファーストフードが味わえるなのです。

未だに忘れられない、私が初めてドイツのパンを食べたのは真冬。インドからドイツに飛行機で向かい、冬服を全て詰め込んだバックパックが乗り継げずロストバゲージしてしまいました。荷物はトルコ、人間だけドイツに先に到着して降り立った真冬のドイツ。空港で着替えようと思っていたので、インドの200円で買ったペラペラのインド柄ワンピースとボロボロのサンダルのみ。他の乗客の冷たい視線を感じながら電車で街中へ。

そこで見つけたのが小さな売店のパン屋で売ってるハンバーガー。インドのカレーで食当たりに苦しむ毎日だった私には涙が出そうなくらい美味しい食事でした。

話が逸れましたが、食べ物に当たってなくてもドイツのハンバーガーは美味しいです。

41位 Galbi(カルビ/韓国)

「焼肉には夢がある。口に入れた時の肉の旨みと炭火で焼く香ばしい香り、焼いている時の音でさえも美味しい…」しばらくこの写真から目が離せませんでした。肉屋で働いていた友人の言葉が耳に残ります。

韓国の外食と言えばカルビで、観光客はもちろん地元の人達から愛されています。もはや「カルビを食べに行く」というパワーワードで、泣く子も黙る程絶大な威力を発揮する魔法の牛のアバラ肉です(諸説あり)

韓国の焼肉屋さんって安いです。1000円~1500円くらいで150g~200gは食べられるんじゃないでしょうか。サンチュで色々巻いて食べるのも楽しめます。日本の焼肉の文化も在日朝鮮人から始まったと言われています。

昔見た韓国ドラマで「焼肉」のシーンを思い出しました。主人公は伝説の天才料理人の末裔で、腕利きの料理人たちから毎回料理対決を申し込まれます。

シーン①「真の料理人は目を閉じても肉の味が分かる!」対決

伝説の牛肉解体師を探していた主人公が、とあるお店で本当に肉の味が分かっているのか対決することになる。ルールは部位ごとに切り分けた牛肉を順番に生で食べ、その味と食感のみで次々と名前を当てていく猛烈な勝負。

(˘ω˘)この上品でとろける食感とコク…この味は…

カッ( ゚д゚)ザブトンだ!

主人公勝利

シーン②「料理対決に最高の焼肉で勝負するには、肉の声に耳を澄ますべし」

次に控えた焼肉対決で相手に差を付けるため、炭火が勝利のカギだと考えた主人公は山へ最高の炭を探しに出かける。そして当日、肉を網に乗せて特製の炭火で焼き始め、顔を近付け静かに耳を澄ませるのだった。

(˘ω˘)肉の焼ける音と炭火の音が最高の焼き加減を教えてくれるはず…

カッ( ゚д゚)今だーっ!

主人公勝利

食材の声が聞こえる系の主人公で、持ち前の料理の勘を頼りに次々と強敵を倒し、伝説の料理をバンバン繰り出して無双します。結構憧れました。

参考記事:ソウルナビ”カルビの話”

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