ぼったくり体験⑦~⑫
【インド旅行くなら必見】インド旅行記・ぼったくり体験談の総集編コロナで旅行に行けない今となっては、他の国行って騙されることもありませんが、マスク無しで自由に色んな場所に出かけて騙されながら旅してた方...
⑬その道今日は通れないよ!通せんぼおじさん
ターゲットが目的地へ向かう所に声をかけて進行を妨ぐ。そのまま知り合いの旅行会社やタクシーをすすめ高額な値段を請求する。
ヨガを極めに行った女子大生の話。ヨガの聖地・リシケシュに向かうため、彼女はバス停で待っていた。すると、一人のインド人が話しかけてきた。
ヨガを習いに行くと言うと、「今はお祭りシーズンだからバスは1週間は来ない」「この道は通れない」と言う。これを真に受けた女子大生は、困ってしまい目の前のインド人に助けを求めてしまった。
すると「交通費を払ってくれれば、特別にバイクでリシケシュまで送ってあげる」と答えた。彼女は喜んでオファーを受け、ボロいバイクで送り届けてもらった。
支払った金額はお祭り価格と言われ日本円で30000円。それだけあればインドで何週間も暮らしていける。でもヨガやりに来たし…と現金で払ってしまった。
後日、同じアシュラム(ヨガを学ぶ人の宿泊施設)に泊まっていた子に聞いてみると、バスは普通に通ってたし、片道1000円で来たとのこと。
それを聞いて心が乱れまくり、瞑想どころではなかったらしい。
⑭手に取ったらどこまでも!海辺の貝殻おじさん
海辺付近で綺麗に並べた貝殻を次々と見せてきて、興味を持って触ると買うまでついていく
南インドの海沿いの街・チェンナイのビーチを散歩していた時の話。ある日、砂浜にボロい風呂敷を敷いて貝殻を並べている白ひげのおっさんを発見。
インドでは法螺貝をプージャ(お祈り)に使ったりするし、インドの神様にも法螺貝の演奏が上手なイケメン神様がいたりする。今、目の前に並んでる貝達はそれらとは遠い、どちらかというとおいしいホタテの下に敷いてあるようなやつだった。
形も色もまばらだったが、ちょっといいなと思った貝を思わず1つ手に取った。するとおじさんがすかさずこう言った。
触るんじゃなかった…と思って貝を戻し、その場を離れようとする。するとおじさんが風呂敷の貝殻を全部持ってついてきてしまった。
いらない、いらないと全部断り早足で歩く私。諦めきれない貝殻おじさん。インドの商売人の間では、「その日の最初の客と最後の客に何かを買ってもらわないと繁盛しない」というジンクスが存在する。どうやら私はその日最初の客らしかった。
すると、後ろからおじさんが言った。
私は立ち止まってポケットを探り、龍角散の飴3個と未使用の日本のマスク1枚を出して見せた。おじさんは思いの外喜び、代わりにさっき私が手に取った貝殻をくれた。
こちらも日本から持ってきた貴重なアイテムを手放すので、「悪いやつからおじさんを守るスペシャルキャンディとスペシャルマスク」と説明しておいた。
⑮チャイ飲ム?チャイ?からの客引き地獄
フレンドリーに話しかけ、チャイをすすめて一緒に飲んだ後に、家族または友人が経営しているスパイス店、土産屋、サリーの店にそのまま連れていく。
インドでは、おもてなしとしてお客にチャイを出す。服屋でもチャイ、お土産屋でもチャイ。道端でちょっと仲良くなればチャイ。
バラナシも1週間いれば、日本語で話しかけてくるインド人は大体見たことあるやつになるし、向こうも顔を覚えてくれる。
外を歩けば「おーい!チャイ飲ム?」
裏路地でも「ちょっとチャイ飲まナイ?チャイ」
ガートでも「昨日何シタの?チャイいる?」
チャイ…チャイ…インドで知らない人と仲良くなれる魔法の呪文「チャイ」
初めてインドに来た時、このチャイにつられてついて行ったら、お値段高めの観光客用サリーのお店に連れていかれて、断るのに大変苦労した。目の前には色鮮やかなサリーが次々と積まれ、空になると注がれる「わんこチャイ」のサービスを受け、帰るに帰れなくなってしまった。
この時の私には、「いらない」と一言ビシッと言ってさっさと店を出る勇気が無かった。今となっては店に連れていかれても、欲しいものがあれば値段交渉して買うくらいの経験値がついた。
道端でただチャイ飲んで話して終わるだけならいいが、勧められた1杯のチャイには、その先の展開が待っていたりする。チャイ自体は甘くてとてもおいしいので、帰国後の血糖値を考えずに飲むのがおすすめ。
⑯女性は注意!欲しいのはビザ・金・体のエアロマンス
ターゲットの国の言葉を巧みに操り、恋愛関係になってから本性を現す。
ジャイプルの宿で、やけに暗いオーラを放つ日本人の女性と同室になった。話を聞くと彼女はインドひとり旅の途中で、笑顔が素敵なビーサンのインド人男性と恋に落ちたが、最近縁を切ったとのこと。何と3年間も日本から彼に会うために通いつめ、結婚の約束をしていた。
しかし男性は家庭が貧しくてお金が無いと言い、一緒に出かけても彼女がほとんど支払っていた。その額何と200万。いつかは一緒になれると信じていた。旅行代、食事代、交通費、洋服代…日本円で渡す時もあった。洋服代と言うので、お金を渡していたがいつもボロボロのままで不思議に思っていたらしい。
なぜなら、彼女が渡したお金は全て彼の家族のために使われていたからだった。そしてある日、「結婚するからもう会えない」と別れを告げられ連絡が途絶えてしまった。彼女は二重のショックで現在傷心旅行中なのだった。
確かにこのカオスな国で、たくましく生きるインド人男性が素敵に見えるのも分かる。恋は盲目だけど、両目をつぶったら相手が見えなくなってしまうので注意。
⑰そのチャイ待った!目覚めたら別世界のチャイ睡眠薬強盗
仲良くなったフリして、睡眠薬入りのチャイ(または食べ物)をすすめ、ターゲットが意識を失っている間に荷物やパスポートなどを盗む。
アレッピー行きのバスで、隣の席に座っていた男性の話。大きな荷物も無いし、やけに身軽な人だった。
インドの電車には、等級はいくつかあり、外国人は富裕層が利用する安全なA1やA2クラスを利用することが多い。しかし、彼は旅慣れていて、地元のインド人の利用も多い安いスリーパークラスに乗っていた。
車内には可愛い子どものいる家族連れや楽器を弾き出す青年達までいて、それはそれは楽しい旅だったらしい。大きな駅で大勢の人が降り、車内に人がまばらになってから事件は起きた。
ある家族から、「おいしいから飲みなさい」とコップに注がれたチャイを勧められた。水筒に入れていたものらしく、周りの人にもあげていたので何の疑いもなく飲み干してしまった。
すると、数分後にはものすごい眠気に襲われ記憶が途切れてしまった。実はこの家族は飲むフリをしていて彼のチャイだけに睡眠薬が入れていたのだった。目が覚めると、60リットルのバックパックは姿を消し、携帯とパスポートも無くなっていた。
街歩き用サブバックも盗まれたため、リュックサッカーにもなれず、開き直って新スタイルのウエストポーチャーとして旅を続けていると言う。インドのトラブルは旅人の心を強くする…。
しばらくインドに行けないのでオンラインに走る
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