会社に勤めてる人なら、1年に何度も海外に行くのって難しい。学生だって時間はあるけど、他にもやらなければいけないことも多いはず。ガイドブックに載ってる場所を見に行くのも良いけど、貴重な休みとお金を使って過ごす旅を10倍楽しくする方法をご紹介します。

①早起きして朝日を見て、朝市で朝食を食べる

旅行中は体力を使うので、夜は疲れてぐっすり寝てしまうことが多い。しかし、数時間早めに起きて散歩してみよう。インドネシアのボロヴドゥールでは、仏教のお寺でイスラムのアザーンを聞きながら綺麗な朝日が見れる。ラオスの托鉢行列やインドの朝の沐浴だって早い。通勤や通学に向かう人は朝ご飯に屋台で何を食べているだろう?朝のお祈りは何をお供えしてる?いつも寝ていたその数時間の間に、面白いことがたくさん起こっている。
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②夜市に行って、夜の活気を味わう

朝も良いけど、夜だって面白い。台湾の屋台では何十種類もあって夕食には困らないし、スペインのバルで遅くまでお酒を楽しんで宿に戻って寝るだけの生活も悪くない。ナイトマーケットで値切って気に入ったお土産を買ったり、覚えたてのフレーズを練習するにもぴったりの夜市。お腹が心配ならここで食べなくても良いけど、地元の人達が夕食を楽しんでる姿も見れるので足を運んでみよう。
③料理教室に行って、その国のおふくろの味を知る

食生活は国の歴史や文化と繋がっている。しかし、お店や市場だけでは詳しいことは教えてもらえない。スケジュールが決まってなければ、料理教室に参加するのをおススメする。
バリの家庭で屋外にあるキッチンで調理したり、中東では普段は話すチャンスがない主婦からだって、その国で生活する様子や子どもの育て方、観光地の裏側などが聞けたりする。参加した後は、国民食が人気の理由や街中で目にする物にも納得がいったりする。確実に濃い旅になること間違いなし。Airbnb ExperienceやViatorで安く体験できるので探してみよう。
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④現地の日本語学校を訪ね、日本語を勉強する学生にインスパイアされる

旅行してみると、中国人ってどこにでもいるなと思うけど日本人だって世界中に散らばっている。そして日本人学校や日本語教室も多い。いつか日本に行くことを目指していたり、日本語を使った仕事に就きたい学生達が、一生懸命日本語で話しかけてくる姿を見たら、自分も英語頑張ろうって思えるかもしれない。すごく日本が好きな気持ちも伝わってくるし、事前に許可が下りれば日本人というだけで授業にだって参加できる。
エジプトのカイロで日本語で分からない所があるから手伝ってと言われ、どれどれ、「は」と「が」の違いが知りたいとか?とタカをくくっていたら、どこぞの医学会の論文のような物をお読みになっていて、頭を抱えてしまった思い出がある。
⑤本屋に行って、絵本でその国の宗教について学ぶ
日常生活で宗教を意識する生活をしていない日本人が多い中、宗教色が強い国へ行くと衝撃を受ける。神様への信仰心が厚い国はたくさんあるし、滞在中は不思議なことにだんだんその神様たちのことを知りたくなってくる。そこで本屋の絵本コーナーへ行ってみよう。
可愛いイラストで、分かりやすく神様やその国が大切にしていることが書いてある。難しい本を読むより、こちらの方が断然頭に入ってくる。インドの本屋で3時間立ち読みしてたら、怪しいと思われ店員がそわそわしていた思い出がある。長居に注意しよう。
⑥現地のスーパーで買い物して、地元のライフスタイルを垣間見る
外のマーケットで常温放置されている肉や魚を買うのは、旅行者には勇気がいるのでそんな時は現地のスーパーを見に行こう。野菜や果物だけではなく、都市部だと家電や調理器具、生活用品のコーナーもあるのでその国のライフスタイルが見えてくる。
モロッコのスーパーでは、ラクダ肉が売ってたり、ベトナムのスーパーにはフォーに使う麺の種類も豊富で見て回るだけでも面白い。家族で買い物をしてる姿や人気商品もチェックしてみよう。
⑦日本人宿に泊まって、旅慣れてる人から情報を集める
海外に行くと、土地勘が無いのでむやみに安い宿には泊まりたくない人がほとんどだと思うが、日本人宿は旅人のオアシスとなる。先人が置いて行ったガイドブックや漫画、観光情報、電車のチケットの取り方、ぼったくられないSIMカードの店、日本人の口に合うレストランの場所まで日本語で教えてくれる。
時には、そこで現地人化した日本人や就職前に休みを満喫する学生、会社を辞めて世界を回る社会人など面白い人が集まってくる場所でもある。1度は泊まって色んな出会いを増やそう。
こちとら、もう散々ぼったくられてますから

⑧何故この国に来たのか?旅のテーマを決める
日本のパスポートは世界最強で、VISA無しで入れる国が多くて嬉しい。今、実際に足を踏み入れた国に来た理由は何か考えてみよう。旅のスタイルは人それぞれで、行き当たりばったりな旅ももちろん楽しい。しかし目的が決まっている旅は、もっと充実した旅になっていた。
スペインのトマト祭りに参加する、パリで友達に会う、ベルギーでチョコレートを食べる、中国の万里の長城へ行くなど何でも良い。テーマを1つでも決めておくと、それ以外で起きたハプニングもメリハリがあって楽しく感じるようになる。
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⑨配車アプリでバイクタクシーを呼び、ノーヘルで風を切って楽しむ
車より安価で移動しやすいバイクが主流のエリアでは、配車アプリを使ってバイクタクシーを利用してみよう。ヘルメット無しでも普通に走っているし、何よりノーヘルで街中を駆け抜ける爽快感はクセになる。ベトナムのホーチミンで通勤時間のおびただしいバイクの波に乗ったり、インドのアムリトサルではヘルメットの代わりにターバンが認められているので、一生分のターバンを目にすることができる。
もちろん交通事故に合う可能性もゼロではないので、自己責任で利用しよう。
オンラインで楽しむのも令和の旅のスタイル

⑩お心付け制のウォーキングツアーに参加し、効率良く市内を散策する
歴史ある街を散策する時、情報量が足りず微妙な時はウォーキングツアーを使おう。ガイドは地元の一般人で、参加者がツアーの最後にチップを払うというシステムで、値段は決まっていないことが多い。
資格を持ったちゃんとしたツアーガイドも良いけど、少しラフな感じの雰囲気で気軽に参加できる所と、他の参加者とも仲良くなってご飯を一緒に食べにいったりするのも楽しい。
⑪ボランティアに参加し、その国の社会問題に触れる
観光客は滞在中は観光に忙しい。有名なお寺に行ったり、口コミで評価の高い料理を食べたり、友達や家族のお土産を買ったりやることはたくさんある。
観光がひと段落して、日程に余裕があればボランティアに参加してみよう。裕福とは言えない生活をしている人や他の国から参加している人達、地元の企業の支援など観光だけでは分からない部分が見えてくる。
ニューヨークでは週末に炊き出しをやっている教会がたくさんあるし、フィリピンでは自分の誕生日会を孤児院や貧困地区で行う人だって多い。その国が取り組んでる社会問題をより考えるきっかけになる。
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⑫お世話になった人に折り紙を折って、日本を紹介する

荷物にならなくて、日本だと分かりやすくて喜んでもらえるのが折り紙。持ち歩きのバックに数枚持ち歩いておくと、道に迷った時に助けてもらったり、子どもと遊ぶ時に作ってあげるとかなり喜ばれる。
道端で折り鶴を目の前で作り始めると、大したものは作っていないのに人だかりができて果物や野菜と物々交換で欲しがる人も出てくるくらいの人気を誇る。
⑬物価が安い国では、5つ星ホテルに泊まってみる
物価の安い国の楽しみと言えば、日本では泊まれないような高級ホテルも気軽に泊まれること。安宿に疲れたら、屋上プール付きの素敵なホテルを予約してしまうのも良い。日本のビジネスホテルくらいの値段で5つ星ホテルに泊まれる。旅の疲れを存分に癒し、帰国までの体力を調整しよう。
インドで1泊600円水シャワー、Wi-Fi弱速の宿から、1泊6000円、バスタブ付きの5つ星ホテルに泊まった時は居心地が良すぎて部屋から出られなくなってしまった。
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⑭言葉は現地の人から教わり、使ってみて他の現地の人をびっくりさせる
本屋で売っている指さしの会話帳や翻訳アプリは、数年前に比べたら大分精度が上がっているけど、時々現地の人から「これ間違ってるよ」って言われることもある。やっぱり生の言葉はそこに住んでる人に教えてもらうのが一番。それを別の場所で使ってみると、「おー!何で喋れるの?」とびっくりされて、仲良くなるきっかけができる。
話せると思われてそこからペラペラ話しかけられる確率は高いけど、自己紹介くらいできたらかなり喜ばれたりする。ドバイの宿でアラビア語を教えてもらい、レストランで使ってみたら態度が180℃変わって、注文したものが全てお店のおごりとなったことがあった。
⑮Agodaを使って毎日割引の部屋を見つけ、お得に滞在する
ここ5年くらい旅を続けてみて、よく使うようになったサイトがAgoda(https://www.agoda.com/ja-jp/)というシンガポールに本社がある、アジアを中心としたオンラインホテル予約が可能なサイト。他のサイトでは高いなと思った宿が、Agodaだと直前割引で1500円オフになっていたりする。
利用を続ければ数百円還元されたり、航空会社とのポイントと連携してるホテルもある。とにかくお得で「アジア最強」の看板を背負っているだけある。
⑯旅先で有名な食べ物のツアーに参加し、おいしさに納得する
旅の楽しみの1つは現地のおいしいものを食べること。その国に合った気候で育った食材を使って、一番おいしい方法で食事を楽しむ。日帰りのツアーに参加して、何故その食べ物が人気なのか、食材はどういう土地で育つのかなど食文化の歴史も学ぶと旅はさらに濃いものになる。
スペインのオリーブオイルツアーでは、利きオリーブオイルをやって乾杯の合図でオイルを飲んだり、ニューヨークのピザツアーでは、食べ比べたピザの生地の厚さ、トマトソースの濃さ、チーズの濃さなどを評価するミニ冊子を作ったり面白い体験ができる。
⑰日本食レストランで食事をして、日本のクオリティに思いを馳せる
ある程度海外で過ごすと、日本食が恋しくなる時期がやってくる。行く先々で日本食料理屋を探し、症状が進むと夢にまで日本食が出てきたりする。そしてついに、あんまりおいしくないだろうと分かっていてもそこで食事をしてしまい、「ああ、日本のご飯って何であんなにおいしいんだろう」と帰国前に食べた味を思い出そうとする自分がいる。
高級な日本食レストランに行けば日本人が作っていたりするので、味のレベルは高いけど毎日そこで食べる訳にもいかない。この気持ちを味わうメリットは、帰国したらコンビニさえもテーマパークに見えるくらいワクワクするようになるからお楽しみに。
⑱バイク・自転車・車をレンタルして、しつこい客引きを華麗にスルー
街中を歩いてると四方八方から客引きに取り囲まれて、精神衛生上良くないなと思う時がある。国際免許を持ってる人は、安くバイクや車をレンタルすればこの問題が解決するかもしれない。ただし、ラクダや牛が道の先頭を歩いていることで渋滞が起きる国もある。
モロッコでは、自転車を借りて街を走っていたら、反対の車線から「自転車ごと俺のタクシー乗らない?」と声をかけられた。商売魂が想像以上で驚いたけど、車線が逆なのであっという間にすれ違って行った。
鋼のメンタルで客を引こうとするエジプト人たちに出会った

⑲各国で売ってるものを買い集め、コレクター心を満たす
せっかく海外に来てるから…と買い始めたキーホルダーやマグネットが、今や新しい国に行く度に買い集めるようになった。集めてどうするの?と言われたら即答できないけど、自分が実際に足を運んだ国の証拠として集めることに意味があると思っている。歳を取って飛行機に乗れなくなったら、もう一度買いにいくことはきっと難しいだろうから。
●よく集められてるもの
キーホルダー/マグネット/スノードーム/ポストカード/紙幣・硬貨/ショットグラス/瓶ビールのフタ/コースター/ブックマークなど
手元に残った小銭を自分なりに収納しました

⑳物乞い・客引き・ナンパ・詐欺師にすぐイライラせず、やり取りを楽しむ余裕を持つ
色んな国に行ってみて、これが一番旅を楽しむコツだと思っている。すぐチップを請求してきたり、ぼったくろうとしてきたり、隙あらば触ろうとしてきたりするような人もいるかもしれない。レストランの開店時間が遅かったり、昨日と言ってることが違ったり、店員が無愛想だったりしても、上手く切り替えて旅を楽しめるようにすると帰国してからも良い思い出になる。
まとめ
…と、自分に言い聞かせるつもりで残しておきました。今見返せば、どの瞬間も今のコロナ禍では実現が難しいことです。早く自由に旅ができる日常が戻りますように。