【閲覧注意】傷んだ食材を口にしたり、不衛生な場所で食事をしたリスクは大きく、数日数~数週間トイレとお友達地獄が待っています。
私は自分で思っていたよりもお腹が弱かったのかもしれません…いや、それだけではないはず。食中毒で苦しみまくった私の体験談をご紹介します。
まだまだ続く!食中毒体験談はこちら
【体験談】出したら治る?食中毒になる原因はこれ
原因①飲み物に使っている水(氷)が不衛生
発生場所 : カンボジアのアンコールワット遺跡周辺
口に入れたもの : ジュース屋の息子が売り歩いているスムージー
朝一番に売ってるから大丈夫かと思いきや…
お腹が空いていて、すっかり衛生的なことは忘れてドラゴンフルーツスムージーを少年から購入してしまいました。氷が入っていた割にはぬるいし、種ごと粉砕されていてジャリジャリしていてあまり美味しくないな…と思いながら飲み干した私。
数時間後、バスの中で急激な腹痛に襲われました。車内には地元の人が沢山乗ってて動くスペースもありません。
しかし、冷や汗と立っていられない程の激痛と、猛烈な吐き気が…目的地に着くまで目の前に立ってるおっさんに吐かないように必死です。
何が悪かったか…?朦朧とする頭の中で記憶を辿ると、この日口にした物は…あのスムージーです。
苦しむ日本人に現地の人たちの反応は…
中腰で冷や汗びっしょり、このおかしな様子の日本人に気付き、誰かがドライバーに伝えてくれました。
すると「ニホンジン!ガンバッテ!」とドライバーから声援を送られ、おもむろに車内に爆音で音楽がかかりました。選曲はきゃりーぱみゅぱみゅ。
「これを聞きながら目的地まで耐えろ」と言ってるよ、と近くの人が教えてくれました。
そんなことよりトイレはいつ…?爆音で流れるきゃりーを聞きながら地獄の1時間を耐え抜き、目的地に到着してから速攻吐きました。
原因②手洗って…調理してる人の手が不衛生
発生場所 : インドの屋台
口に入れたもの : 素手ですべてを触るおじさんが作ったポハ
インドおじさんの職人魂こもった屋台飯
インドには、お米を平たくして乾燥させたお米フレークのポハという食べ物があり、安いので(15円くらい)たまにお腹が空いた時に寄っていました。ある朝、いつも通っているおじさんの所で同じようにポハを買って「うまいうまい」と食べる私。
夜、壮絶な吐き気と腹痛で悶絶しながらトイレに駆け込むことに…そこから1週間どこにも出かけず、体から悪い菌を出すだけの地獄の毎日となりました。
もうベッドからトイレまでの距離がつらいからここで寝よう。いつでも行けるように宿のトイレの横で寝るのが定位置に…心の支えでした。
数日後、ようやく外を歩けるようになった頃、おじさんの屋台を通りかかると信じがたい光景を目にします。
目の前で繰り広げられる衝撃の事実
おじさんの屋台の周りにはいつも牛が1匹寝ています。何とその牛の尻尾を素手で掴み、人のいない場所に移動させ、そのまま屋台に戻りポハの味付けを始めたのでした(!)
味付けというか、大皿にスパイスと大量のポハを素手で豪快に混ぜて味を均一にさせている様です。混ざり具合に納得した後はそのまま素手でお皿に盛って並べていました。
もちろん牛に触ってから手は一度も洗っていません。健康の人の手にも黄色ブドウ球菌は30%いると言われてるし、牛の尻尾には排泄物だって付いていたかもしれません。
おっさん、あの手慣れた感じはいつもやってるな…そりゃお腹も壊す訳ですね。
原因③その材料いつ買ったの?食材が古い
発生場所 : ネパールにある山小屋食堂
口に入れたもの : 色んな野菜が乗ったピザ風ピザ
今まで見たことない!ネパールの山小屋ピザ
ネパールでトレッキングに向かい、ポカラという湖畔の町からアンナプルナのベースキャンプまでは沢山ツアーがあります。
私もネパール人のガイドと一緒に5時間程かけてその日の宿に到着です。登山者はみんな一泊するため、夕食も同じ食堂で取ります。メニューはネパール料理から観光客向けのピザやパスタなど見たことがある名前が並びます。
この国に来てから2週間、毎日ネパール料理だったので味変したいと思い、迷うことなく野菜ピザを注文しました。
山の上の宿泊施設なので、食堂はそんなに広くない。一度に数十人ものオーダーが入り調理場はめちゃくちゃ忙しそうです。久しぶりにピザが食べられるなら…!とウキウキしながら待つこと30分後、頼んだピザがやってきます。
ん?よく見たら想像していたのとちょっと違う。ピザ生地はパンケーキみたいな生地で生だし、キャベツのざく切りが散らされ、チーズが適当にかかっています。
「確かピザってこんな感じだったかな…?」と記憶があいまいな人が、思い出しながら作っているようなピザでした。まあ味はピザに近ければいいや…と食べ始めるものの口の中で違和感が広がります。すごい酸味とクセの強い味…
チーズ好きでなくても分かる、これはチーズが、傷んでいる…!
やることもなく、もう休むことにして部屋に戻ります。明日の4時にアンナプルナの壮大なサンライズを控えています。
水が流れない地獄の洗面所
数時間後、猛烈な吐き気に襲われ、食べた物も全部出してしまいます。そこからは果てしなく続く下痢と嘔吐でネパールの素晴らしい星空を窓からチラ見しつつ、ひたすら吐いて長い夜が明けるのを待ちました。ベッドもカビが生え、隅っこで丸まって耐えます。
約束の朝4時、ガイドが部屋まで来てくれました。もうここまで来たから意地でも朝日は見ていきたい。這っていきながら屋上まで登り、お腹をかばうように中腰で日の出を待ちます。
ゆっくりと太陽の光が山肌に差し込んでいく…ああ綺麗、でも気持ち悪い。少しでも首の角度を上げたらその場で全て我慢しているものが出てきそうでした。
ガイドも一生懸命説明してくれます。
ガ:あれがアンナプルナ、あれがマナスル、あれが…
私:ちょっ…ごめんなさい、ちょっとトイレ!
周りで朝日を見に来ている人たちの思い出を壊さないためにも、必死に吐き気に耐え抜くことに全神経を集中させます。
乳製品などタンパク質の食中毒は結構つらいんです。当然朝食も食べれず、苦しみ悶えながら何とか下山しました。