マレーシアのボルネオ島には東南アジア・最高峰のキナバル山がそびえ立っています。初心者でも登れて絶景が拝める最高の山です。
まだマレーシアもロックダウンが続いて現地ツアーの再開は未定ですが、コロナが落ち着いたらぜひ登りたい山なので、今のうち色々調べておきましょう。
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死ぬまでに登りたい世界遺産!360℃絶景キナバル山
(キナバル山の朝日は超絶景!岩肌と果てしなく続く雲海が映える)
<キナバル山おススメポイント>
・登山道が観光客用に舗装されてるので、初心者でも登りやすい
・熱帯雨林のジャングル→森林限界→頂上付近の花崗岩など標高が上がるにつれて、全く違う景色が楽しめる
・ベースキャンプの宿泊施設の関係で、入山制限(1日限定150人)のため登山道に渋滞がなくどんどん登れる
1泊2日(個人手配)のツアーの内容は?安く行ける会社比較
キナバル山登頂にはガイドが必須で、1グループに1人必ずつけなければいけません。一緒に山小屋まで登って一泊して、翌日の真夜中に出発して山頂アタックになります。
現地ツアーがたくさんあり、直接行って申し込みもOKですが、コロナの影響で営業してない会社もあるかもしれません。感染対策含め、事前に相談しながら準備をすすめておきましょう。
●英語のやり取り抵抗ない人はこちら!2万以上お得になるかも
サイト名 | ボルネオツアーズ |
値段 | 2,260RM(1名参加) : 58,939円 1,980RM(2名以上参加) : 51,636円 |
HP | www.borneotourstravel.com |
コタキナバルの宿泊先のホテルからキナバル山登頂後の送迎まで、ガイド付きで丸ごと面倒見てくれる現地のツアー会社です。
ツアー価格は私が行った時よりも1万以上値上がりしてますが…メールでかんたんな英語のやり取りが苦じゃなければ他のツアー会社より断然安かったのでココにしました。紹介されたガイドさんもベテランの10年選手だったし、サービスは大満足です。
●サポートばっちり安心の日本語対応!
サイト名 | NCT自然と文化の旅 |
値段 | 2160RM(1名参加):70,720円 2510RM(2-4名参加):60,928円 |
HP | http://www.nctravel.co.jp/Kinabalu/kinabalu.htm |
日本人に定評のあるツアー会社で全て日本語で対応してくれます。しかし、その分料金が割増しになりますが、準備から当日のサポートまで日本語で確実に内容が理解できるので安心ですね。
基本は英語のガイドがつくのですが、日本語ガイド希望の場合は追加で300MR(7,800円)かかっちゃいます。
料金に含まれるもの(ボルネオツアーズの場合)
- 送迎:自分が泊まってる宿 –キナバル国立公園–Timpohonゲート(登山入り口) –宿
- ベースキャンプ・ラバンラタ宿泊料(1泊分)
- 入山許可料
- 登山保険料
- 駐車料金
- 食事(5食分) (ランチBOX×1, 夕食×1, 出発前の簡単な朝食×1, 朝食×1, おやつ×1)
- 現地ガイド料
- 登頂証明書(このデザインがすごく良い)
ツアー行程
●1日目
7ː30am | 各宿からキナバル公園まで(約1時間半)送迎車で向かう |
---|---|
9ː00am | 事務所にて入山登録、綺麗な空気を楽しむ |
9ː15am | 現地ガイドとドライバーに合流し、登山入り口(Timpohon Gate)まで向かう |
9ː30am | 登山開始、午後には山小屋(3000M)に到着予定 <到着までの目安> |
4ː30pm | 山小屋到着・食堂で夕食 |
8ː00pm | 消灯・仮眠 |
●2日目
1ː30am | 起床・ヘッドランプ、防寒ジャケット、手袋、水を準備する |
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1ː50am | ラバンラタの食堂で出発前の軽食をとる |
2ː30am | 山小屋から2.7 KM先の頂上に向かって出発(約2時間) |
5ː00am | 頂上に到着(4,095.2 M / 8.7 KM)、朝日と絶景を堪能する |
6ː00am | ラバンラタまで戻り、食堂で朝食をとってキナバル公園まで下山 |
10ː00am | キナバル公園到着 |
5ː00am | 頂上に到着(4,095.2 M / 8.7 KM)、朝日と絶景を堪能する |
6ː00am | ラバンラタまで戻り、食堂で朝食をとってキナバル公園まで下山 |
下山したら証明書をもらって、昼食食べてまた泊まってる宿まで送り届けてもらって終了です。
【登頂者限定】絶対欲しい!デザインが素敵な登頂証明書
(ラフレシアやウツボカズラも…デザインが素敵すぎて身悶えしました)
登頂後は事務所でこのキナバル公園で生息している動植物のデザインがプリントされた証明書がもらえます。
かかか…可愛い…!
観光客の気持ち分かってるぅ。A4サイズで紙質もしっかりしてるし、ガイドさんの名前も入ってる…酸欠でも苦労して登ったかいがありました。
ジャングルの中を進め!キナバル山登頂1日目
朝8時、キナバル国立公園の登山口に集合して、現地ガイドさんと待ち合わせます。
本日の目標:16時までに標高3000m地点にある山小屋(ラバンラタ)まで辿り着く
出発した登山口のメッセージ”SELAMAT MENDAKI”はマレーシア語で「登山道中お気を付けて!」キナバル山では、現地ガイドと入山が必須です。合言葉は”slowly” 無理をしないことを約束して、出発します。
入山人数が制限されていて、登り道もこのように登りやすく舗装されています。階段も最初は楽勝なのですが、標高が上がるにつれて普通の階段を3段抜かしで登るような幅になっていきます。
キナバル山で面白い所は、標高が高くなるにつれて全く違う景色が楽しめます。まだここは標高2000mくらいで、ジャングルの中を進みます。途中から段々霧も出てきました。
まだ鼻歌を歌って歩く余裕があります。しかし先は長い。
道は整備されてるとはいえ、何時間もかけて登るのは非常に体力を消耗します。500mごとに座る場所とトイレ休憩ができるようになっています。しかも何故か水洗トイレで心のオアシスだったので、トイレを目指して登っていきました。
草むらで野生のウツボカズラ発見!!
ポケモンに出会うってこんな感じかもしれません。これはコタキナバルのジャングルにしか生息していません。30cmくらいあり、近くで見ると食いつかれそうで結構怖いです。まだまだ亜熱帯植物を観察する余裕があります。
別料金で荷物を預けて、身軽で登ることもできます。彼らは何とサンダルや裸足で、足取り軽く登っていきます。何人に追い越されたことか。初心者が8時間かかる道のりを2時間で往復するらしいです。
標高2900mを超えました。見たことない植物が次々と現れます。
ついに到着!この山小屋で一泊して、翌朝頂上までアタックします。そびえたつ岩の壁…数時間後にはこれを登ります!
①“Take nothing but photographs”(写真以外は取らないこと)
②”Keep nothing but memories”(思い出以外は持ち帰らないこと)
③”Leave nothing but footprint”(足跡以外は残さないこと)
ご飯は山小屋でビュッフェ。薄味なので持参した塩コショウで味付けしました。あとは夜中の1時まで自由時間です。
近くの山小屋の登山客もみんな同じ食堂で食事して、出発時間も一緒なので仲良くなれます。私もマレーシア人に日本語で言われました。「帰るなら今だよ」ここまで来て帰ってたまるかー!
外には山小屋のテラスから見た夕日も綺麗。ちょうど沈む所は山に隠れて見えませんでしたが、登って来たかいがありました。
周りに何もなく、日が沈んだら1時までやることないのでくつろぐみなさん。食堂にはバーみたいな音楽が流れていて、我慢ならない人は踊り出していました。
疲れていたので、私は仮眠を取りにベッドへ戻ります。
②登頂ラスト2時間!ロープ1本で岩肌を這い上がる
夜中1時、眠い目をこすりながら軽食を済ませました。まだ辺りは真っ暗で、心の準備が出来た人からガイドと一緒に出発!
ヘッドライトを付けながら登り続けること4時間。
前方ははライトに照らされた白い1本のロープのみ。後ろを振り返れば星空が一面に広がっていますが、手に持っているロープを離したら終わりです。酸素も薄く、頭も痛くなってきたのでヒイヒイ言いながら這うようにして登っていました。
そして頂上へ!みんな記念写真を撮ろうと渋滞しています。
朝6時15分、空が白み始め、太陽が周りを照らします。あーきれい!
そしてまた2時間程かけて、山小屋まで下山します。朝日を拝んだ登山客が、思い思いに山小屋へ帰っていきます。
明るくなって見たら結構急な斜面…そういえば命綱付けてなかった。周りが真っ暗だったから登れたのかもしれません。
雲から伸びているような1本のロープ。これを手探りで伝っていきながら登っていきました。そして下山の方が登りよりツラく、膝がガクガクでした。
見かねたガイドに手を引っ張られながら山小屋に到着。
山小屋まではまだまだ遠い…標高3600m地点。
2時間かけて到着。山小屋で朝ごはんを食べて下山します。山小屋→登山口まで4時間一気に下ったので、このあと3日くらい筋肉痛がひどくてベッドから起き上がれませんでした。
山好きの方は分かると思いますが、登り切った時の達成感は最高です。まだ行ったことがない方は筋肉痛と引き換えで素敵な体験をコタキナバルで!