感染爆発が続き、衝撃のニュースが続いていたインドの今が気になるのは私だけではないはず。毎朝ガンジス川で沐浴していたバラナシのみなさん、観光客に人気のお店…今はどうなっているのでしょうか?
コロナで旅行断ちをしてまもなく2年が経とうとしています。そんな中、リアルタイムのインドを知るのにもってこいのオンラインツアー!インドロスの心を少し癒してくれます。
話題のインド占いの方が気になる人へ!怪しくないよ!
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コロナでバラナシは今どうなってる?オンライン旅行の感想
(画像:HIS)
ツアー時間:60分
・値段:3,000円(2021年9月現在)
・ツアー催行日:火曜日以外毎日催行(申し込み後に時間は選べます)
・内容:バラナシのガート周辺散策ツアー(日本語ガイド)
・詳細はこちら(HISに飛びます):https://www.his-j.com/oe/detail/T31/?area=O1&country=IND&city=VNS&product=VNS0015
おススメポイント:
–ヒンドゥー教の聖地・バラナシの様子がリアルタイムで分かる
-カメラを通して自分が路地裏散策しているようで旅行好きの心がくすぐられる
-インド初の人は、どんな場所か雰囲気を体験できる
HISはツアー中のスクショ掲載などは禁止になっているため、私がバラナシで行った時の写真を使っていきます。
景色や食べ物は変わっていないので…インドって不思議で、何年も前に行った場所をもう一度訪れてみると、数年前と同じ場所に同じおじさんがずっと座ってたりします。「あれ?この人3年前もここにいたよね?」ってことが多々。
コロナで今のインドはどうなってるのでしょうか。
どこ行っても密!コロナ前のバラナシはこんな場所
コロナになったからって街の風景がガラリと変わったかというとそうでもないのですが、コロナ前のインドらしさ全開のバラナシです。
くねくねした細い路地に人や牛やチャリが通る
車やオートリキシャが入れないくらいの狭い裏路地をぐんぐん進むと、お店やバラナシに住む人達の家に繋がっています。その隙間にゲストハウスなどが点在し、途中で現れる客引きやしつこいお土産屋さんもかわしつつ、自分の宿とガートを行き来するRPG感がたまりません。
牛様は基本的に顔パスでそこら中に鎮座しています。路地を歩いていたら背後に気配を感じて、振り返ったら牛が無言で立ってることも多々。「なんだ…牛か」という初めて使うフレーズも口にします。
さらに動物の落とし物や生活ごみ、腐敗臭などに五感が24時間ビシビシ刺激されますが、滞在日数と供に不快感は緩和されていきます。「人間の慣れってすごい」を体感できる街。
ジモティーは早起き!朝は5時半くらいからガートで沐浴
バラナシの朝日の見え方は不思議で、下からス―っと昇って来るというよりも、曇りのような空にボコッと急に真っ赤な太陽が現れてだんだん周りが明るくなっていく…という感じです(個人的な感想)
そして地元のみなさんの朝は早く、ガンジス川での沐浴で1日が始まります。これはシャワーと同じ感覚なので本来あまりバシャバシャ写真は撮るべきではないのですが、あまりにも有名過ぎて慣れたのか観光客が周りで写真撮ってもみんな気にしてない様子。
街中に朝のお祈りの鐘が響き渡る中、色んなことが同時にこの場所で起こっています。ガンジス川で歯を磨く人、鼻を詰まんで3回頭までつかる人(正しいやり方みたいです)、楽器持ってお祈りの歌を歌う人、空いてる場所でヨガする人、上流で洗濯する人、散髪する人、チャイ売ってる人、ただボーっと朝日を見てる人…など
色んな人の朝の過ごし方を眺めてるだけでも飽きません。その雰囲気を味わうためだけに、早起きしてガートに通ってしまうのは私だけではないはずです。
Google Mapに載ってないおいしい屋台が神出鬼没
ついさっきまで何にも無くて犬しか寝てなかったような場所でも、どこからともなく食材と調理器具を持ってやってきて、あっという間に看板無しのお店が1つ出来上がり。4時間だけの営業時間で売りまくって、材料がなくなったら全部片づけてサーっと撤収。
しかもこういうお店の方が何故か人気もあっておいしい。青空屋台のお店はここだけでなく他の国でもありますが、Googlemapに登録なんて絶対されていないであろう瞬間を目の当たりにすると、ネットにきちんと記載されているお店はごく一部なんだな…と思います。
もしかしたら本当は違法営業?それか場所代払ってる?かも分かりませんが、バラナシはネットに載ってない店を見つける面白さを感じさせてくれる街の1つです。
夕方18時はお祈りタイム!嵐のコンサート並みの動員率
1日が終わり、日が暮れたら18時にガートに全員集合です。バラナシはヒンドゥー教の聖地で、インド人が人生で一度は行きたい神聖な場所。ガンジス川のお膝元でお祈りだって盛大で、街中に響き渡る鐘の音が幻想的です。
お祈りを捧げるのはカースト制度で最高位のバラモン(礼拝僧)のみなさん。高貴な方々で、鮮やかな衣装に身を包み毎晩30分プージャ(お祈り)を行います。地元のインド人は日課なのでもちろん参加、コロナ前だと観光客も合わせると、この写真に写っている数の7倍くらいの人がステージを囲んで座っています。
儀式は静粛に、厳かに…行われるかと思いきや、心地よい音楽、豪華なステージ、花びらを空中にパッと撒いたり、キャンドルに火をつけたり、ホラ貝吹いたり…手拍子あおって盛り上げるスタッフのおっさんもいて、もうコンサートなんすよ。しかも無料。
さらにバラモンのお兄さんたちのイケメン率高しで、ステージに立つ5人(ガートによっては7人)を私はインドの嵐と呼んでました。
(Ganga Aarti Puja in Varanasiより/2:51分頃スタッフのおじさんが盛り上げてます)
普段、日本で寺も神社もクリスマスもハロウィンも全部混ぜて楽しく過ごす派の人でも、「宗教とは…?」と自分なりに考える日が必ずやってくる国がインドです。
そこら中にババ(聖者)がいる
ヒンドゥー教では欠かせない存在のババ(サドゥー)は、デフォルトで全裸かふんどし1枚、聖なる白い粉を全身に塗り髭を蓄えています。苦行や瞑想で悟りを開き、人々のカルマを解放するため、施しを受けながら暮らしています。
気になるその苦行の種類とはバリエーション豊かで、これといって決まったものはないようですが、中々いかつい苦行があってびっくりです。
断食や、僅かなバナナだけで山中に籠もる、数十年も片手を高く挙げ続ける、何年も片足立ちを続ける、転がりながらインド大陸を横断する、柱の上で生活するなど、サドゥーの苦行には決まった形式がない。
引用:Wikipedia
バラナシは特に有名な聖地のため、至る所で彼らを見かけます。
中には観光客に写真撮らせてめっちゃフレンドリーかと思いきや、お金せびるフェイクババも潜んでいて、コロナの今はリアルババもフェイクババもどうしてるのか気になります。
今でも密?バラナシのオンラインツアー開始
イメージしやすいようにコロナ前に撮った写真を使いながら、ツアーの流れをレビューしてみます。これから参加する人は全く同じ内容ではないかもしれないのでご了承ください。
(ダンジョンのような路地裏に入ると、色んなゲストハウスの宿の看板が出てくる)
ツアーはプライベートツアーなので、基本は私とインド人のガイドさんで1対1で話しますがHISインド支店のスタッフの人も見守りで待機。電波途切れたり、ガイドのスマホの設定で声が聞こえなくなったりしたらサポートしてくれます。
スタートはガンジス川の沐浴で有名なダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamedh Ghat)付近から始まりました。
ここまで実際に行くのにどれだけ大変か…!この周辺は細い道が多すぎて車両が入れないので、歩かないといけません。荷物を持った外国人は、全方向から鳴りひびく車両のサイレンの中、次から次へとやってくる客引き+ぼったくりをかわし続け、人および牛をかきわけ、心のエネルギーを消耗しながらようやく到着できる場所です。
オンラインなら3秒です。ありがたや。
ぼったくられた体験まとめてきました
ガートに向かう小道で屋台をブラブラ
(ガンジス川の聖水お持ち帰り用ポリタンク(有料)。おうちでお祈りする時に使います)
ガートに向かう途中にお土産屋さんやチャイ屋さんがあるので、ブラブラ歩いたり寄り道したりしながらインドの状況を教えてもらいました。
コロナでさぞかし、みんな家にこもってるかと思いきや…普通に人出があって、みんなマスクもしてない人が多かったです。ワクチンが広まってるから大丈夫になったって言ってますが、ホントか!?
牛様はコロナ前と同じように、好きな場所で鎮座しておられました。四方から鳴り響くオートリキシャのサイレン、座ってチャイ飲んでる人々、道で寝てる犬…最後に訪れた時の、知ってるインドの光景です。また行きたいなぁ。
コロナ禍でのインドおもしろニュース探してきました
チャイ屋で休憩!インドのマサラチャイ実飲中継
(器の大きさは、おちょこくらい。あんまいのでそれくらいが丁度いい)
ガイドがフラリと立ち寄ったのはチャイ屋さん。インドに行けば、まず飲まない日はない国民的ドリンクです。1杯買って、カメラに向かって飲んで見せてくれました。甘くてマサラの味がしっかり煮出されておいしいんですよ…!いつかリモートでも味が分かるようになる日は来るかなぁ。
私が行った時の値段は1杯7円でした。今の値段は聞いたのにもう忘れちゃいました…ツアーに参加した時に聞いてみてください。
ヒンドゥー教では、他人が口を付けたものは不浄とされているので、このチャイが入っている土の器も飲み終わったらカチ割ります。ガイドさん、しっかりゴミ箱に捨てるところまで実演してくれました。
まもなく日が暮れるガートを散歩
(客が多い時は寝転んでるおじさんも活動的なはず)
ダシャーシュワメード・ガートまでやってきました。沐浴は大体みんな朝方やるので、ツアー時間とはかぶらず人はそこまで歩いていない様子。
コロナ前は観光客もたくさん散歩してたのに何だかさみしいです。それでも、インド国内からは旅行者が来ているようでした。
ふと画面に映ったガンジス川を見ると…ん?何かあんまりゴミが浮いていない?実際コロナになってから、ロックダウンの影響もあって生活排水やゴミが減ってちょっと綺麗になってるそうです。これはいいニュース。
コロナ収束を願ってガンジス川にお祈り
(真ん中にろうそくを付けて川に流すお供え物までカラフル)
あっという間に60分が経ち、最後はガンジス川にお花を流してくれました。コロナが早く収まってみんなが海外に行き来できる日が早くやってきますように…!異教徒ですが、ガンガー様お願いします。
その頃にはよく通ったお店とか無くなったりしてるかもしれません。また色んなインドを見に行けるのを楽しみに待ってます。カメラ越しでもバラナシの街を散歩した気分になれた1時間でした。
まとめ
コロナになってからはニュースでしかインドの情報が分からないのでリアルタイムで見れてよかった。
実際行くたびに猛烈にお腹を壊す私…今回バラナシの空気を1ミリも吸ってないのに何故か胃がキューっと反応しているような感覚です。すまんね、どの国行っても消化活動に励んでくれる体に感謝。